個性のある車にしたい!普通とはちょっと違うカッコイイ車にしたい!という時にやりたくなるのが車の改造・ドレスアップです。

もっとも、どのように改造やドレスアップをするのかというは、自分の目指したい方向性によって違ってきます。

また、乗っている車種によっても向き不向きがあったりします。

車をイジる時は、どんな車にしたいのかという大まかな方向性をイメージして把握しておけば、ちぐはぐな改造を防ぐことができます。

もちろん、どんな風にイジるのかというのは自由ですし、あえてちぐはぐなことをしてウケを狙うというやり方も否定はしません。

ですが、やはり多くの方はカッコよくスマートに見える車にしたいお考えだと思います。

ということで、車の改造の定石パターンをイメージしていただくために、この記事では車の改造・ドレスアップ方法をおおまかなタイプ別に分けて説明していきたいと思います。

※ ここで紹介するものは、あくまで法律の範囲内で許容されるものを想定しています。

 

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ドレスアップの方向性

改造やドレスアップした車はカスタムカー(カスタマイズカー)と呼ばれることもありますが、方向性としては大きく以下の4つです。

もちろん、これだけではありませんし、これらが絶対に正しいというわけではありません。

他の方法もあり得るとは思いますが、比較的メジャーと思われる以下の4つのタイプを紹介します。

  • GT仕様
  • 峠仕様
  • VIP仕様
  • 痛車仕様

 

では順番に説明していきます。

GT仕様

車の改造!ドレスアップ方法1

「GT」というのはイタリヤ語の「Gran Turismo(グランツーリスモ)」の略で、もともとは長距離走行に適した高性能な車の意味でしたが、現在ではレースに参加しても通用するくらいの高性能なスポーツカーといった意味にも捉えられています。

スポーツカーとはいっても、次で紹介する「峠仕様」とは異なり、排気量も多い比較的高級なスポーツカーといった位置づけになります。

車種

例えば、レクサスのLFAやRC、日産のGT-RやフェアレディZ、ホンダのNSXなどはGTカーといっていいでしょう。

GT仕様の改造というのは、このような車にふさわしい改造、あるいはこのような車を志向した改造のことをいいます。

以下の動画の車は、「ER34 25GTターボ」をGT-R仕様にドレスアップしたものです。

スポーツ系の車種はもちろんのこと、それ以外の車種であってもGT仕様にすることも不可能ではありません。

ポイント

どういった点を改造やドレスアップするのかというと、外装パーツとしては、

  • エアロパーツ(前後バンパー、リップスポイラー、サイドステップ、リアウイングなど)
  • アルミホイール(インチアップ、扁平タイヤなど)
  • 車高調(車高調整サスペンション)またはダウンサス(ダウンサスペンション)
  • マフラー(スポーツタイプ)
  • カーボン製ボンネット

 

といったパーツを装着します。

内装パーツとしては、

  • ステアリング
  • シフトノブ
  • カーボンパネル
  • バケットシート (レカロなど)

 

といったパーツをスポーツタイプのものと交換します。

もちろんこれらのパーツをすべて交換しなければいけないというものではなく、気に入ったものだけ交換していくという方法で十分です。

その他もっと本格的に改造するなら、エンジンやブレーキ関係の部品もありますがここでは割愛します。

このようなGT仕様は、先ほどあげた車種でもいいですし、それ以外の車種でもかまいません。

スポーツカー一般はもちろんですが、それ以外でもコンパクトカーからセダンやミニバンなどでもGT仕様にカッコよく仕上げることも不可能ではありません。

例えばトヨタのプリウスでもGT仕様でかっこよくキメている車は時々見かけますよね。

ただ、GT仕様にするのはスポーツカーに近い車のほうが親和性があるはいえるでしょう。

峠仕様

峠仕様は、峠などカーブの多い山道を走るのに適したような車にするための改造をいい、ドリフト走行(公道では不可)を志向した仕様ともいえます。

GT仕様に比べると手頃な値段の車種に多く見られます。

車種

例えば、一昔前から根強い人気のトヨタのカローラレビン/トレノ(AE86)は定番ですが、その他にも日産のシルビア、180SX、トヨタのスープラ、86、マツダのRX-7などがあげられます。

主にFR車(後輪駆動の車)が中心ですが、FF車(前輪駆動の車)であれば、ホンダのシビックやトヨタのスターレットなどがあげられます。

ポイント

GT仕様と似通っている点は多いですが、足回りを強化する点に特徴があります。

外装としては、

  • エアロパーツ(フロントバンパー・リップスポイラー、サイドステップ、リアウイングなど)
  • アルミホイール(インチアップ、扁平タイヤなど)
  • 車高調(車高調整サスペンション)またはダウンサス(ダウンサスペンション)
  • ネガティブキャンバー
  • ストラットタワーバー
  • スタビライザー
  • マフラー(スポーツタイプ)

 

といった部分を装着します。

鬼キャンといわれるキャンバー角を極端にしたものも雑誌などでは紹介されることがありますが、車体からはみ出すことは法律上認められていませんので注意が必要です。

内装の部品としては、

  • ステアリング
  • シフトノブ
  • カーボンパネル
  • バケットシート (レカロ、スパルコなど)またはスポーツタイプのシートカバー
  • ロールゲージ

といったパーツをスポーツタイプのものと交換します。

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VIP仕様

VIP仕様のクルマは、VIPカー(ビップカー)とも呼ばれ、主に高級車をドレスアップしたものです。

比較的コワモテなイメージを好む若い方に多く見られる仕様です。

ちなみに「VIP」というのは、「Very Important Person」の略で、「要人」という意味ですが、本来の意味とは変容された形で定着してしまっています。

VIPカー

車種

トヨタのセルシオやマジェスタ、クラウン、日産のシーマやフーガなどの高級セダンが主流です。

もう少し高級な車としてセンチュリーやプレジデント、メルセデスベンツSやEクラスなどでもあります。

その他、最近ではアルファードやエルグランドなどのミニバンやワゴンRなどの軽自動車もVIP仕様にドレスアップしているものも増えてきています。

ポイント

外装パーツポイントとしては、これまで見てきたスポーツタイプの改造とイジる部分は共通点が多いですが、VIP仕様の場合はスポーツタイプのパーツではなく、エレガントに見えるスタイリング重視のパーツを取り付けることが多くなります。

  • エアロパーツ(前後バンパーやリップスポイラー、サイドステップ、リアウイング、ルーフスポイラーなど)
  • アルミホイール(インチアップ、扁平タイヤなど)
  • 車高調(車高調整サスペンション)またはダウンサス(ダウンサスペンション)またはエアサスキット
  • マフラー
  • エンブレム(ゴールドメッキなど)
  • レッド&クリアーテールレンズ
  • ステンレスピラーリフレクター
  • 各種メッキパーツ(ドアノブ、ドアモール)

 

といったパーツを装着します。

スタイル重視のパーツを装着し、できるだけゴージャスに見える工夫をします。

車高を落とし、メッキされた大径ホイールを履くなどは定番になっています。

内装の部品としては、

  • ステアリング(ウッド&レザーなど)またはステアリングカバー
  • シフトノブ
  • フロントテーブル
  • ウッドパネル
  • レザーシートカバー

といったパーツをを装着し、室内をラグジュアリーな雰囲気にします。

痛車仕様

痛車(いたしゃ)というのは、ボディにアニメやゲームのキャラクターなどを描いた大型のステッカーを貼り付けたり、ペイントしたりした装飾がメインの車です。

このような車は見ていて「痛々しい」ということから、「痛車」というネーミングになったようです。

キャラクターなどを車体に描くだけでなく、これまで紹介してきたようなその他の改造もバッチリ施している車も少なくありません。

痛車

車種

この手のドレスアップは、実はさまざまなタイプの車種に施されていて、このような車種が典型というものはない言っても過言ではありません。

どのような車にでも施せる仕様といえます。

軽自動車やコンパクトカー、1BOX、ミニバン、はたまたランボルギーニなどのスーパーカーでもこの仕様にしている車があります。

あるいは、これまで説明してきた3つのいずれの仕様の車にもプラスして痛車仕様にしてもOKです(笑)。そういった痛車は実際にあります。

ポイント

先ほど書きましたたように、ボディの大部分にキャラクターなどを描くわけですが、専門業者が製作したステッカーで車体をラッピングしていくという方法が主流になっているようです。

この方法であれば、後でステッカーを剥がせば元の状態に戻すことができます。

実際に塗料でペイントしてしまえば元の状態に戻すことは困難になってしまいますが、この方法だと比較的容易にもとの状態に戻すことができるので人気があるのでしょうね。

どうやってやるの?

以上がタイプ別のドレスアップ方法ですが、では実際に車の改造やドレスアップはどこで、どのようにやるのか?ということについてです。

パーツの入手経路はいろいろ

まずパーツについては以下を利用して手に入れる方法があります。

  • 専門ショップ
  • カー用品店
  • 通信販売(ネット通販、ネットショップなど)
  • ネットオークション
  • 友人・知人など

 

きちんとしたパーツを自分の目で確かめて購入したいという場合は、やはり専門ショップや大手カー用品店などに行くのが良いでしょう。

最近では専門ショップなどでも、通信販売をしていることもありますし、アマゾンや楽天市場でも自動車のドレスアップパーツをそろえています。

「Amazon.co.jp」で取り扱いのあるカー用品

 

「楽天市場」で取り扱いのあるカー用品

 

いずれのページでもスクロールして左側のページを見ていくと、外装・内装パーツ含め、たくさんのパーツが売られています。ご自身の車にあったパーツが見つかるかもしれませんね。

ネット通販やネットオークションで購入する場合や、知り合いから譲り受ける場合などは、車種に適合するか十分注意してくださいね。

取り付けできるか確認を!

パーツを手に入れると取り付けが必要ですが、これは

  • 自分で取り付け
  • ショップに依頼
  • 知り合いに泣きつく

 

という方法があります。

カー用品店や専門ショップに行ってパーツを購入するついでに取り付けも依頼するという方法が一番確実ですが、たいていの場合は工賃が必要になります。

自分で取り付けることができればパーツだけ購入するのもいいでしょう。

取り付けで問題になりやすいのが、通販やネットオークションでパーツだけ購入した場合です。

自分で取り付けできればいいですが、ちょっと無理!という場合は面倒なことになります。

なぜなら、取り付けだけを行ってくれるショップはあまりないからです。面倒見のいいショップなら応じてくれるところもありますが、たいていは他で買ったパーツを取り付けだけしてほしい、と依頼しても断られることがほとんどです。

その他、車に詳しい知人などで相談に乗ってくれる人などがいればいいですが・・・

ですから、通販などでパーツだけ購入するという場合は、取り付けができるかについても十分考えた上で購入してくださいね。

ちょっとした裏ワザ!?

以上では自分の車を改造していくという方法を前提に書いてきましたが、ちょっとした裏技的なものを紹介します。

自分好みの車に少しずつ手を加えながら仕上げていく過程は、車好きにはとっても楽しいものです。

しかし、パーツをその都度買い、取り付けをして、というのは時間とお金がかかるのも事実です。

その過程を省いて、予め自分好みにドレスアップされた中古車(新車があればそれでもいいですが)を購入するという方法もあります。

この方法のいいところは、パーツを選んだり取り付けしたりという面倒なことはしなくていいというだけでなく、価格的にも割安であることが多いのです。

つまり、自分でゼロから改造していくよりもパーツ代や取り付け費用をトータルで計算すると、ドレスアップされた中古車のほうが価格面で有利であることが多いのです。

もちろん、車の状態などもそれぞれ違いますので、一概にはいえませんが、もし好みの車があれば検討してみるに値する選択肢だと思います。

さいごに

以上、タイプ別の車の改造・ドレスアップ方法などを説明してきました。

これらはスタンダードと思われるものを類型化したものですが、もちろんこれがすべてではありません。

また、絶対こうしなければいけないというものでもありません。

最終的にはご自身の好みで自由に変えていくべきものだと思います。

どこから手をつけていいかわからないという方は、まずは社外品のアルミホイールに交換して、車高を少し落とすだけでもガラッと印象が変わってカッコイイ車になると思いますので、そのあたりから手をつけてみられてはいかがでしょうか。

参考にしていただけると幸いです。

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