使わなくなったノートパソコンはどのように処分していますか?

特にWindowsパソコンでは、動作が遅くなったり、OSが古くなったり、あるいは性能が追いつかなくなったりしたことをきっかけにして数年ごとに買い替えることが普通になっています。

早い人では、1~2年程度で買い替えるという人もおられます。

家電製品の中では買い替えサイクルが比較的早いノートパソコンですが、使わなくなったパソコンの処分方法はいくつかあります。

その際に心配なのが、手放すパソコンに記録されているデータの流出です。

この記事では、データ流出を防ぎつつ安心して処分する方法について紹介していきたいと思います。

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ノートパソコンの処分方法

不要になったノートパソコンを処分する方法としては、

  • 買い取ってもらう(売却する)
  • 無料で引き取ってもらう
  • 自分で処分する

というものがあります。

それぞれの方法について順番に説明していきますが、それぞれの方法において、データ流出を防ぐための注意点なども書いていますので参考にしてください。

また自分で処分する方法については、ハードディスクなど記録媒体の部品の活用法などについても記載していますので、併せて参考にしてみてください。

買い取ってもらう(売却する)

まずはノートパソコンを売る方法です。

製造年月が比較的新しくて故障などがないものほど、高く売れます。

売る方法としては、

  • リサイクル店
  • 家電量販店
  • 買い取り業者

に買い取ってもらう方法があります。

また、インターネットオークションに自分で出品するという方法もあります。

この方法のほうがお店などに買い取ってもらうよりも高い値段で売れることが多いです。

この際に注意しなければいけないのは、今まで使っていたパソコンのHDD(ハードディスク)またはSSD(ソリッドステートドライブ)の記憶装置が他人の手に渡ってしまうことによるデータ流出です。

データを流出させないためには、単にデータの消去や初期化をしただけでは復元されてしまうおそれがあるので、専用のソフトを使うなどして消去しておきましょう。

また、お店に売る場合はデータ消去についてきちんとした説明を受けましょう。

無料で引き取ってもらう

次に、パソコンを売ることができなかった場合です。

パソコンを買い取ってくれるお店に持ち込んでも、中古品としての価値がないようなマシンであれば値段はつきません。

そういった場合は、たいていの場合無料で引き取ってもらうことができます。

非常に古いパソコンやブラウン管モニターと一体となったものなどを除いては、処分料という形でお金がかかるということはほとんどないと思われます。

リサイクル店や、家電量販店、買い取り業者などパソコンの買い取りをしている業者は、多くの場合値段がつかないパソコンについては無料回収を行っています。

中古パソコンとしての価値がなくても、部品を取り外して再利用したり、使える金属をリサイクルしたりして利益を出せますので、無料で引き取っても採算が合うのです。

また、引き取ってくれるようなお店がない場合は、メーカーに引き取ってもらうという方法もあります。

もっとも、パソコンリサイクル法(資源の有効な利用の促進に関する法律)の施行によって各メーカーは自社製品の引き取りに応じていますが、「PCリサイクルマーク」の無いものは有料になることがあります。サイトには説明が出ているはずですので、参考にしてみてください。

自分で処分する

最後は自分で廃棄するという方法です。

買い取ってもらうことはできなくても、パソコン買取をしているお店に持ち込めば、最悪でも無料で引き取ってもらうことはできます。

しかし、パソコンには様々な大切な情報が蓄積されていたはずですので、他人の手に渡したくないといった方もおられるかもしれません。

データ流出を心配する方には有効

中古品としてリユースされる場合は、きちんとしたお店であれば必ずデータ消去を行って販売しますし、買い取りの際にそういった説明はされるはずですから、その点では心配はないでしょう。

しかし、中古品としての価値がなく廃棄されるパソコンが引き取られた場合のデータ消去について、それが徹底されているかというと・・・、お店や業者によって対応が異なるようです。

きちんと消去しているというところもあれば、廃棄するものに関してはそこまでは徹底していないというところもあります。引き取ってもらう場合にはきちんと確認しましょう。

もっとも、引き取ってもらう前に自分でデータ消去を行えばいいわけですが、パソコンの電源が入らなくてデータ消去を行えないという場合もありますし、たとえ消去したとしてもデータを復旧されてしまわないか心配という方もおられます。

データ復旧ができないように消去するソフトもありますが、それでも心配という方もおられるかもしれません。

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物理的に破壊という方法も

そのような方にとって有効なのが、自分でHDDやSSDの記録媒体を破壊する方法です。

ノートパソコンには通常、HDDかSSDというデータを記憶する記録媒体が装着されています。それを取り出して物理的に破壊し、その様子を見届けるという方法です。

この装置を取り出すことは比較的簡単ですが、物理的に破壊するのは、電気ドリルや金属用のカッターかノコギリなどの工具が必要です。

こういった工具がない場合は、有料ですがハードディスクの破壊サービスを行っているソフマップなどのお店もありますので、そういったサービスを利用するのでもよいでしょう。

HDD

 

まずノートパソコンをひっくり返してバッテリーを外した後、裏側にハードディスク(HDD)かSSDなどが挿入されているカバーを探します。

円柱のようなマークがあればそれがハードディスクになります。

メーカーによって裏蓋を外さないといけないタイプなどさまざまなものがありますので、ご不明の場合は、機種名と「HDD交換」などで検索すると外し方を調べてみてください。

HDD外し方

物理的破壊、でもその前に・・・

無事、取り出すことができたら、次はいよいよ物理的破壊をすることによって、完全にデータ復旧を不可能にすることができます。

電気ドリルなどで数か所穴をあけたり、金属用のノコギリで切断したりします。

ご自身でできない場合は、先ほど紹介したハードディスクの破壊サービスを利用するという方法もあります。

PC3

 

それでめでたくデータ流出の心配はなくなります。

しかし、このノートパソコンに装着されていたHDDまたはSSDは、正常に作動していたものなら、まだまだ使うことができる部品です。

まだ使える物をわざわざ廃棄するというのがもったいない、何か利用方法はないかと思われる方には有効な方法があります。

外付けHDDや外付けSSDとして使用もできる

それは、外付けHDD外付けSSDとして単体で使うという方法です。

そのままではつなげないので、以下のようなHDDケース(またはHDD/SSD共用ケースなど)が必要になります。

下記ケースはあくまで一例です。すべてのHDD/SSDに対応するものではありません。HDDの場合は大きさや「SATA」か「IDE」かの規格の違いなどがありますので、対応するものを選んでください。

ケースが規格に合うかどうかは、HDD/SSDの記載などから調べてみてください。

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こういったケースにHDDやSSDを入れて新しいパソコンやその他パソコン本体にUSBで接続すれば使うことができます。

このようにすれば、古いパソコンのデータをそのまま残しておくこともできますし、フォーマットして別のデータを記憶させておくこともできます。

また、こういった方法は電源が入らなくなったパソコンのデータにアクセスするためにも有効です。

ハードディスクの寿命は?

不要になったパソコンから取り外したハードディスクやSSDなどを利用するとしても、寿命があるのか気になる方もおられるかもしれません。

また、SSDを記録媒体として使用する際の耐久性などについては未知数のところもあるとも言われています。

この点については、製品にもよりますし、それまでのどの程度使用したかにもよるので一概には言えませんが、常識的な使い方をしている限り当分の間は使用できると考えてよいと思われます。

それ以外の部品は・・・

以上がノートパソコンを処分する際に一番重要な記録媒体HDD/SSDの取り扱いについてでした。

ではそれ以外のものはどう処分すべきでしょうか。

HDDやSSDが取り外されたノートパソコンでも、上の方で紹介したパソコンの無料引き取りを行っているお店では引き取ってくれますので、そこへ持ち込んでもいいでしょう。

あるいは、自分でさらにバラバラに解体してプラスティック類や金属類などに分類して廃棄してもいいでしょう。

また解体する際に液晶パネルやDVDドライブなどの光学ドライブ、メモリなどの部品を取り外して、中古部品としてネットオークションに出品するとみ売れることもありますので、詳しい方は挑戦されてもいいでしょう。

パソコン処分

 

その場合、バッテリーは家電量販店など電池や充電電池などを回収しているお店か、メーカー、あるいは一般社団法人JBRCのリサイクル協力店に回収してもらいましょう。

バラバラに解体してパソコンとしての原型をとどめないものはパソコンではありませんので、自治体のルールに従って仕分けして処分する限りなんら問題はありませんし、法令にも反しません。

おわりに

使わなくなったノートパソコンの処分方法などについてでした。

データの流出を防ぐ方法はいくつかありますので、検討してみてくださいね。

機種によっては高く売れるものもありますが、そうでないものでも部品が売れたりすることもあります。

手間はかかりますが、興味のある方はチャレンジしてみてください。

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