Windows10(ウインドウズ10)への無償アップグレード期間が終了してしまいましたが、それでもアップグレードしたい、とか中古で買ったWindows7のパソコンをアップグレードしたい、と思っておられる方もおられるのではないでしょうか。

無償アップグレード期間は2016年7月29日までで、それ以降にアップグレードするには期間内に一度アップグレードして認証を済ませるという条件があり、これを満たしていない限り期限以降は無償アップグレードはできないといわれてきました。

しかし、アップグレードできたとか、できる方法があるといった噂がありました。実際のところはどうなのか気になりますが…。

今回、中古で手に入れたWindows7のノートパソコンを使って無償アップグレードに挑戦してみることにしました。

※機種やソフトによっては、アップグレードすることにより作動しなくなる機能やソフトが出てくる可能性もありますのでご注意ください。

 

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前提事項

今回使用した機種とOSは以下です。

  • 機種:Panasonic Let’s note CF-B10(パナソニック レッツノート)
  • OS:Windows7 Proffesional 64ビット 正規版 SP1適用済み

 

パソコンは少し古い2011年秋モデルで、無償アップグレード歴は不明です。

7-1

パナソニックでは2013年5月以前に発売された機種についてはWindows10の動作確認対象外となりますので、自己責任で行うことになります。

Windows10へのアップグレードに先立ち、リカバリ(再インストール)にてOSを工場出荷状態に戻した後、 Windows update を終わらせました。

5年ほど経過したOSをリカバリしてWindows update を終わらせるのは一筋縄ではいきませんでしたが、以下の記事を参考にさせていただくと比較的スムーズに(一日程度で)終わらせることができました。

解決!7とVista更新プログラムの確認が終わらない対策まとめ

 

Windows10にアップグレードするためには必ずしもWindowsを再インストールをする必要はありません。

もともとは普段使用している状態のWindows7や8のままアップグレードして問題はないようになっていたはずです。Windows Update を最近までしていれば、更新に時間をとられることはないでしょう。

また、Windowsの再インストールをするしないにかかわらず、アップグレードする際には、必ず重要なデータのバックアップを取るようにしてください。

Windows10にアップグレードする方法

さて、Windows10に無償アップグレードする主な方法として、

  • メディア作成ツールを使う方法
  • 障碍者向け支援技術製品の利用としてアップグレードする方法

の二つがあります。

今回はこの二つに挑戦しました。

以下、順番に説明していきます。

メディア作成ツールを使う方法

この方法は、以下の公式ページからダウンロードできるメディア作成ツール(メディアクリエイションツール)を使う方法です。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

 

結論的に言うと、この方法ではアップグレードすることができませんでした

追記:2017年5,6,7月時点でアップグレードされた方々の情報をいただいています(記事下コメント欄参照)。コメントをくださった皆様、ありがとうございます。(追記終わり))

無償アップグレード期限直後であれば、この方法でもアップグレードに成功したという事例がいくつかあったようです。

しかし、今回行ったのは期限から2か月近く経過した9月下旬です。公式発表通り、できないようになっていると考えられます。

具体的にはWindowsのプロダクトキーを入力で弾かれてしまいました。

Windows10にアップグレード1

 

他の機種やOSなどでできるものがあるのかは不明ですが、今回の試みではできませんでした。

ただ、この方法を行う際にインストールメディアを作成することができます。

他のパソコンのためやWindows10をインストール後、再インストールなどを行う際に役立つかもしれませんので、DVDかUSBメモリに「Windows10インストールメディア」を作成しておくとよいかもしれません。

 

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障碍者向け支援技術製品の利用としてアップグレードする方法

今まで一度もWindows10にアップグレードしたことがなくても無償でアップグレードできる方法とされているのはこの方法です。

今回この方法ではアップグレードに成功しました

アップグレードの説明の前に、この方法の意味について触れます。

障碍者向け支援技術製品とは

障碍者向け支援技術製品というと、何かそういった名前の製品としてラベリングされ販売されているというイメージがあるかもしれませんが、そのようなものではないようです。

日本語で説明されたページが見当たらなかったのであくまで推測ですが、公式ページや問い合わせた際の話などを総合すると障碍者向け支援技術製品とは、障碍をお持ちの方でも情報にアクセスしやすいように配慮された機能(支援技術)をもつ製品のことを指すと考えられます。

そうだとするとWindows OSもそういった機能を有していることから、障碍者向け支援技術製品にあたるといえます。

この支援技術を利用する利用者の場合は、一般向けのWindows 10 無償アップグレード期限(2016年7 月29 日)以降であっても無償アップグレードをすることができるということです。

届け出等は必要?

障碍者向け支援技術製品としてアップグレードしたい場合に届け出等が必要かというと、そういったものは要求されていませんでした。(追記:現在、障碍者向け支援技術製品のサポートページがありますので以下をご参照ください

https://www.microsoft.com/ja-jp/enable/windows10upgrade.aspx

(追記終わり))

救済措置?

この制度が期限までにアップグレードをできなかった人たちの救済措置であるとか、抜け道になっているなどと言われることがありました。

そうすると救済措置ととらえてアップグレードする人が出てきても不思議ではありません。

この点について気になったので、サポートへ問い合わせてみました。

「支援技術を利用しないにも関わらずアップグレードした場合はどうなるのか」ということについては、「チェックをしているわけではなく、利用者の善意に任せている」旨の回答をいただきました。

ただそのような利用は規約違反となりサポート対象外になる可能性がありますので、その点は注意が必要です。

公式見解は、あくまで支援技術を利用する利用者向けということですので、それに該当する方のみが利用するようにしましょう。

アップグレード方法

以下は、障碍者向け支援技術を利用するという前提でアップグレードを行いました。

アップグレードする方法は簡単です。

以下のページ(検索エンジンにインデックスされています)へアクセスし、

https://www.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows10upgrade/

 

「今すぐアップグレード」ボタンを押してファイルをダウンロードし、それを実行するだけです。

メディアクリエイションツールを使う方法では、プロダクトキーの入力が求められましたが、この方法ではそれが求めらないままアップグレードできました。おそらく自動で認証されていると思われます。

Windows10にアップグレード3

 

プロダクトキーの入力が求められる場合もあるようですが、その場合は、パソコンの裏面などに記載されているWindowsの「Product Key」を入力しましょう。

Windows10にアップグレード4

 

およそ1~2時間程度でアップグレードが終了しました。

Windows10にアップグレード5

 

さいごに

以上が今回、Windows10へアップグレードした方法でした。

今回、無償アップグレード期間に行われていた方法と同じ方法ではアップグレードすることはできませんでした。

公式見解は、あくまで支援技術の利用者向けということですので、ルールを守って利用するようにしましょう。

<関連記事>

Windows update後回しでWindows10にアップグレード

 

 

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