古いお札が家の中から出てきた時に気になるのは、そのお札の価値です。
一万円札であれば聖徳太子のものとか、千円札であれば新渡戸稲造のものなどです。
これらの紙幣はもともと高額ということもあり、特別コレクションしているいう場合以外は、家の中にはあまり残っていないかもしれませんが、出てきた場合は見つけ物ですね。
新しく発行される紙幣の肖像が変わり、最近はほとんど目にすることがなくなりましたが、これらは現在どのくらい価値があるのでしょうか。
ということで、現在の価値などについて調べてみました。
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旧一万円札・旧五千円札の種類
旧一万円札と旧五千円札はそれぞれ2種類あります。
旧一万円札の種類
旧一万円札には2種類あります。
一つ目は昭和33年(1958年)12月~昭和61年(1986年)1月まで発行された聖徳太子の紙幣
二つ目は昭和59年(1984年)11月~平成19年(2007年)4月まで発行された福沢諭吉の紙幣
旧五千円札の種類
旧五千円札も2種類あります。
一つ目は昭和32年(1957年)10月~昭和61年(1986年)1月まで発行された聖徳太子の紙幣
二つ目は昭和59年(1984年)11月~平成19年(2007年)4月まで発行された新渡戸稲造の紙幣
どのくらい価値がある?
現在これらのお札にどれほどの価値があるのかということですが、実は古銭買取業者さんの買取相場では、額面を上回るということはあまりないようです。
これは、上記四つの旧札ばかりでなく、旧五百円札や旧千円札とも共通することのようです。
これらのお札は出回っている枚数が多いため希少価値はあまり認められないというのが理由のようです。
もちろん、以下で説明するプレミアが付くお札一般の特徴をもったものであれば、プレミア価格がつくことはあります。
額面を下回ることも
そのような状況の中、どうしても買い取ってほしいという場合には、手数料を差し引いた額面以下の値段で買取を行っている業者さんもあるようです。
何の手数料なのかというと、金融機関で現在発行されている紙幣との交換手数料です。
つまり、旧一万円札・旧五千円札であっても現在有効な紙幣とされていますので、金融機関等で現在発行されているお札と交換してもらうことは可能なのです。もちろんその紙幣で預金も出来ます。
ですから、もし額面割れで業者さんに買取をお願いするなら、金融機関にご自身で交換されたほうがいいといえるでしょう。また後に説明するオークションサイトなどで旧札を出品すれば、額面以上で落札されることもありえますので、額面割れて買取をお願いするメリットはほとんどありませんね。
ちなみに現在有効な紙幣とされていますので、法令上は街中のお店でも支払いに使用することはできるはずですが、現実的には店員さんが本物の紙幣と認識できないことがあったりしますので難しいこともあります。
プレミアがつくものは?
千円札に限らずお札一般に共通するプレミアがつくものがあります。
そういった特徴があると、プレミアが付く可能性は十分にあります。
それは
- 連続した番号(連番)
- ゾロ目
- A-AやZZ-Z券など
- 印刷ミスがある
といった特徴があるものです。
お札にアルファベットや数字が印刷されていますが、その並びが珍しいものや印刷ミスなどがあるエラー紙幣などにプレミアがつく傾向にあります。
A-AやZZ-Z券などというのは、お札の数字の両隣に記載されているアルファベットがA-AやZZ-Zというものです。
これに加え、ピン札(美品)や未使用品ならより高価になります。
もっとも、このような特徴があったとしても、旧千円札は取り扱わないとしている業者さんもありますので、買取を依頼する際は確認したほうがいいでしょう。
こういった特徴があった場合、どのくらいプレミアが付くのかというと、古銭買取業者さんなどの買取価格でいえば、額面プラス数割増し程度というのが多いようです。
もちろん例外もありますので、実際に査定していただいたほうがいいと思いますが、残念ながら額面の何倍もの値段がつくということはあまりないようです。
ヤフオクなどで売るという方法も
古銭買取業者さんが買い取ってくれても額面割れであったり、金融機関に持っていっても額面以上のお金にはなりません。
もう少し高く売る手段はないかとお考えなら、ヤフオクなどのオークションサイトで欲しがっている人に売るという方法があります。
実は、ヤフオクなどでは業者さんが買取していない旧札やプレミアが付かないお札でも額面以上の値段で売れることが多々あります。
上で説明したプレミアが付く特徴がなくても、ピン札などきれいな状態のものなら、額面の1割増し前後で落札されることもよくありますので、少しでも高く売りたい方は検討してみる価値はあります。
オークファンというサイトではオークションサイトの過去の落札価格を調べることができますので、出品前にリサーチしておくのもよいかもしれません。
過去10年間さかのぼって落札価格を調べるには有料会員(プレミアム会員)登録が必要になりますが、無料会員(一般会員)の場合でも過去6カ月間の落札価格を調べることができます。
いきなり出品して、思うような価格で落札されなかったということを防止することにも役立ちます。
やはり高く落札される傾向にあるのは、上で説明したようにプレミア価格になる特徴があるものですが、そうでなくてもピン札や未使用品などきれいな状態のものであれば落札価格が高くなる傾向にありす。
このようにヤフオクなどで売れば、業者さんに買い取ってもらうよりも有利な価格で売れる可能性がありますので、選択肢の一つとしてみてもいいでしょう。
追記:最近メルカリでの現行貨幣の不適切な出品が禁止されたとの報道があります。ヤフオクについても対応がとられるものの、コレクション性の高い貨幣の売買についてはこれまで通り認められるようですので、現時点で上記記事内容についての影響はないものと考えます。
さいごに
以上、旧一万円札・旧五千円札の現在の価値などについてでした。
番号やエラー紙幣などよほど珍しい特徴がない限り、残念ながらこれらのお札にプレミアがつくということはあまりないようですね。
もともと旧一万円札や旧五千円札は高額な紙幣ですから、プレミアが付かなくても十分価値はあるといえますので、よく吟味してうまく活用してくださいね。
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