法律 自動車・バイク関連

原付が二段階右折しなければいけない場所とその方法について

投稿日:2015年7月20日 更新日:



原付といえば、最高速度30km制限二段階右折というのは、免許を取得した人は知っていますよね。

昔の話ですが、管理人も16歳の時に原付免許を取得しました。

原付免許を取る前は、それなりに勉強したのだと思いますが、取得して日にちがたってくると、学んだ知識もあやふやになってきたりもします。

特に二段階右折については、どんな場合にしなければいけないのか、きちんと覚えていますか?

原付の右折であれば、いつでもどこでも二段階右折しなければいけないというわけではなく、二段階右折しなければいけない道路(場所)の条件があります。

あやふやになりがちな点ですので、整理してみたいと思います。

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二段階右折しなければいけない場合

まず念のためということで、ここで原付というのは排気量が50cc以下第1種原動機付自転車のことだということを確認しておきます。

原付が二段階右折しなければいけないのは、交通整理が行われている交差点で以下の条件を満たす場合です(道路交通法34条5項)。

交通整理が行われている交差点というのは、信号機(点滅信号は除く)があるか、警察官や交通巡視員による手信号が行われている交差点という意味です。

そのような交差点で、

  • 二段階右折の標識がある道路
  • 片側3車線以上の道路
  • 一方通行で3車線以上の道路

 

のいずれかの場合は、二段階右折する必要があります(道路交通法34条5項参照)。

以上のような場合でも、以下のような二段階右折禁止の標識がある場合は二段階右折はしてはいけません。

原付が二段階右折しなければいけない道路2

これらを前提に、一つずつ見ていきます。

二段階右折の標識がある道路

原付は二段階右折をしなければいけないことを意味する標識がある場合です。

以下のような標識ですね。

原付が二段階右折しなければいけない道路

このような標識がある場合は、道路の幅や車線の数などに関係なく、二段階右折しなければいけません。

片側3車線以上の道路

こちらは、正確にいうと自分が走っている方向の車線が3車線以上ある場合です。

原付が二段階右折しなければいけない道路4

対向車線は何車線でも関係ありません。

ちなみに、3車線というのは、路線が3車線というだけでなく、交差点の付近で右折や左折専用の車線が枝分かれしていて、交差点付近で車線が増えていることがありますが、その増えた車線も含めて3車線以上あれば二段階右折する必要があります。

原付が二段階右折しなければいけない道路3

つまり、交差点以前で3車線なくても、交差点付近で右折や左折専用の車線が増えて3車線以上になっている場合は二段階右折しなければならないことになります。

 

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一方通行で3車線以上の道路

こちらは一方通行の道路で3車線以上ある場合です。

上で説明した片側3車線以上の道路の場合と同じく、路線が3車線というだけでなく、交差点の付近で右折や左折専用の車線が枝分かれしていて3車線以上になっている場合も含みます。

それ以外では二段階右折はしなくてよい

上のような場合以外の、信号も手信号もない交差点や、1車線の道路は二段階右折する必要はないということですね。

いくら車線が多くても、信号などの交通整理がない場合は二段階右折する必要はないということです。そのような場合に二段階右折するのは逆に危険だからということでしょうね。

通常の右折は、交差点の約30m手前くらいから道路の中央に寄って、交差点の中心の直近を内側を徐行して曲がります(道路交通法34条2項)。

要するに、自動車や自動二輪車などと同じ方法で右折するということですね。

二段階右折の方法

では、二段階右折はどのように行うのが正しいかというと、法律上は以下のようになっています(道路交通法34条5項本文後段)

あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。

あらかじめその前から」というのは、交差点の約30m手前と考えられています。

わかりやすく言い換えると、

  1. 右折しようとする交差点の約30m手前から(右ウインカーを出しながら)
  2. できるだけ道路の左端に寄って
  3. 交差する道路を横断した地点で方向を右向きに変え(右ウインカーは消す)
  4. 対面の信号が青に変われば、交差点の端のほうを徐行(すぐに止まれる速度)して進む

 

ということです。1.~4.を画像で示しますと以下のようになります。

二段階右折の方法

 

左へ寄りながら、交差する道路を右ウインカーを出しつつ横断し、右向きに向きを変えて止まるというのがポイントですね。

十字路ではなくT字路の交差点で、以下のような原付が右折するためのスペースがある場合はそこで向きを変えて待ちます。

さいごに

以上、二段階右折をしなければいけない場合について説明してきました。

原付が二段階右折をしなければいけないのは、最高速度が時速30kmなので、3車線以上の道路では後ろから来る車などとのスピードのギャップが大きく、右車線に車線変更するのは危険が多いからだと考えられています。

そのような理由があることを頭の片隅に入れて、安全に二段階右折をしていきたいものですね。

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執筆者:


  1. 交通ボランティア より:

    まず標識のデザインですが《右折車線からの右折禁止を示唆》しているのに色が左折可の標識みたく青地というのは標識の意味合いとして変ですよね。
    そして法定速度30キロの原付では交差点の右折が危険というのは何とも可笑しな話であり、そもそも四輪車両が交差点を右折する時に前を走る原付に対して『走るのが遅くて危ない』などと想うんでしょうか。
    だいたいアクション映画に登場する追跡場面みたいく交差点に突っ込むように危ういスピードを出しながら右折しようとする車両なんて皆無に等しいですから。
    二段階右折?突っ込みどころ満載の交通法規だと豪語いたします。

    • k より:

      制限速度60kmphの道路で3車線道路で原付が右に車線変更してきて追突しそうになったことが過去に何度もありますけど。因みに二段階右折違反ですが。
      『走るのが遅くて危ない』と何度も思ったことがあります。車を運転する人なら皆思うでしょう。だから、二段階右折は必要。守らない人が多いですがね。

    • kkkk より:

      右折原付が対向直進車と衝突した場合、右折原付ドライバーが死亡してしまうリスクが高いから、二段階右折にしてリスク低減してるのでは?

      (ただこの説だと、上位排気量のバイクが二段階右折不要な事について説明できません。サイズによる、対向車からの発見されやすさ/されにくさを考慮しているのでしょうか。)

  2. gogo より:

    分かりにくいですね。実際走っている画像を載せて欲しいです。

    • trendersnet より:

      貴重なご意見ありがとうございます。

      記事後半の二段階右折の方法について、画像と説明を追加させていただきました。

  3. 通りすがりさん より:

    こんにちは。
    これまで10年近く原付カブに乗っていますが
    全く知りませんでした….。
    先日、交差点二箇所で警察からスピーカーで注意二回、そして別の交差点でパトカーの背後で右折信号待ち→ついに原点一点と罰金やられました。
    こう言うルールって、もっと大々的に宣伝して欲しいと思った次第です。
    とても勉強になるブログ記事 ありがとうございます。

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます。

      免許を取得してから時間が経ちますと、忘れてしまっている交通ルールもありますよね。私自身、自戒も込めてもう一度交通ルールを見直してみようと思いました^^

  4. らむね より:

    3車線以上では危険だから、というのはこういうことじゃないでしょうか。

    直進2車線のとき、原付は普通左車線を走行します。(ひょっとして、右車線は追い越し車線だから30kmしか出せない原付は走行禁止でしたっけ?まあ、そうじゃないとしても大多数の原付乗りが左車線を走ると思います)

    交差点で、右折専用車線が増え、もし原付がそこに移動しようとすると、中央の車線を横切る形での車線変更になります。
    中央車線を走るクルマは右折のつもりはなく直進なので、特にスピードを緩めることなく通過しようとします(むしろ信号が変わりそうなどの理由で加速しているかも)。
    この時、中央車線で、斜めに横切る原付と直進する自動車が出くわすことになります。

    これが危険なのでは?

    • trendersnet より:

      コメントありがとうございます^^

      2車線の道路ですと車両は基本的に左車線を走るのが原則になっていますし、原付は時速30キロ制限があってスピードを出せないのでなおさらですね。

      お書きいただいたように、3車線の真ん中の道路を原付が横切っているとき、後ろから来るクルマと出くわすことによる危険がありますね。

  5. 原チャリ 会社員 より:

    ありがとうございます。 勉強になりました。

    ちなみになんですが、左折の無い T字路を原付で右折したいんですが
    車線が3車線ある為 2段階右折となります。
    左側は歩道で原付で待機するスペースはありません。

    勿論 手前に 二段階右折禁止標示はありません。

    どうしたらいいと思いますか?

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます^^

      T字路でも信号等がある場合は「交通整理の行われている交差点」にあたりますので、おっしゃる通り、3車線ある道路であれば原付は二段階右折が必要になりますね。

      多くの場合、待機スペースがないなどで二段階右折をすれば危険と考えられるような交差点では、二段階右折禁止の標識があると思います。

      しかしながら、お書きいただいたように原付の待機スペースがないにもかかわらず、二段階右折禁止でもないT字路も中には存在するかもしれません。そのような場所で、二段階右折のために方向転換して待機すると、道路にはみ出してしまって危険ですよね。そうするとエンジンを切って歩道で待つくらいしか方法がないのではないかと思えてきます。

      そうのような状況でお困りであれば、一度地域の警察署へ確認・相談されてみてはいかがでしょうか。行政の側がそのような状態になっていることを把握していない可能性も考えられますので、相談をきっかけにして何らかの対策がなされるかもしれません。

  6. ぴょいちこ より:

    こんにちは。
    具体的な解説でとてもわかりやすく参考になりました。
    私も10年以上無事故無違反でしたが、細かな規則を知らず、2段階右折の標識がないところでも対象となる交差点があることを知らず、片側2車線・対抗車線1車線の変則的な小さな交差点で右折レーン分岐(一時的に3車線)を通過して交通違反切符を切られてしまいました。最初何を違反したのか全く理解できず警察官に説明を求めましたがよく理解できずこの記事で勉強になりました。
     一点質問です。通勤経路の途中に交差点全体では8交差ぐらいの変則的な交差点があります。交差点の100mぐらい手前から右折専用側道への分岐があり、その先の分岐後の右折専用側道(分岐のところは一時的に三車線ですが、信号待機では二車線)で右折するという交差点なのですが、この側道に入って右折する場合も違反になるのでしょうか? 二段階右折の指定標識も禁止標識もなく、現状は側道に入らず直進して、二段階右折をしています。当然待機時間が長く、明示的な待機場所もなく対抗右折車両がこちらに向かってくる気がしてとても居心地の悪いので、問題なければ右折専用側道へ入りたいと思っています。

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます^^

      二段階右折の細かなルールまではなかなか覚えていないことがありますよね。ミスが多いルールについては、何らかの形で再確認できる機会があればいいのですが…。

      さて、ご質問についてですが、変則的な交差点で二段階右折の指定標識も禁止標識もないとなれば戸惑われるのも無理はないと思います。現場を確認しておりませんので確かなことはいえませんが、おそらく分岐の時点で一時的にせよ三車線になっていれば二段階右折の対象となる「車両通行帯が三以上設けられている」(道路交通法34条5項本文)道路にあたるのではないかと思います。ですから、原付でこの右折側道に入って右折すれば違反になるのではと推測します。

      一度、その交差点がある都道府県の警察署の交通関係の窓口へ確認されてみてはいかがでしょうか?標識が設置されるなりしてわかりやすくなればいいですね。

  7. まあ より:

    こんにちは
    大変参考になりました、免許取得して35年になり、はっきりしていませんでした、
    昨日、二段階右折違反で切符を
    切られたのですが、同時に信号無視も取られました。説明では本来二段階右折をしなければいけない交差で普通に右折したことが赤信号で渡ったこととなるそうです、二つの違反となりました。結果的には違反が重い方の信号無視を取られ二点減点となりました。こういう事もあるんでしょうか?

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます^^

      二段階右折をしなければいけない交差点では、原付(50cc以下)は直進か左折しかできないことになっています(道交法施行令2条参照)。したがって、たとえ青信号でも原付でその交差点を小回り右折すれば信号無視ということになるようです。

      一つの行為が同時に二つの違反行為に当たる場合は、重い違反行為のみで処理されるのが通常で、今回の場合は交差点右左折方法違反と信号無視で、重い方の信号無視となられたわけですね。少しややこしいですが、このような理屈です。

      ちなみに交差点右左折方法違反のみで検挙されるのは、信号無視にはならないもののルールを守らずに不十分な二段階右折を行った場合などと考えられます。

  8. みかん より:

    わかりやすい解説ありがとうございます。
    近所に2車線が信号手前で3車線に増える道があり、手順通りに右折をするために右ウインカーを出すと5回に1回はクラクションを鳴らされます。多分乗用車からすると、左車線から自分の車の前を横切って車線変更するように見えるのでしょうね。
    鳴らされた日はこちらのサイトで「大丈夫、ワタシは悪くない」と確認させていただいています。
    かえって危ない法規だなと常々体感しています。道交法改正の署名か何かあったらすぐ協力したいです!

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます^^

      たしかに二段階右折のため右ウインカーは、誤解される恐れはありますよね^^;

      私も免許を取る時に初めて知ったときは、正直なところ少し違和感を感じました。現時点ではこのようにするしかありませんが、何か改善の余地があるような気はしますね。

      • washi より:

        先日二段階右折違反で捕まってしまいました。
        その時、一番左側の車線が左折専用車線だった場合の通行のやり方を聞くと、「右ウィンカーを出して左折専用車線の左寄りを直進する」のが正しいのだそうです。
        右折して来る対向車にぶつかりそうになったり、左から2番目の車線が直進&左折車線だったら左折車両に巻き込まれる危険があります。
        「左から2番目の直進車線を走行しても文句は言わない」そうですけど、現場の警察官の判断によるのでしょうかね。

        • trendersnet より:

          コメントありがとうございます^^

          一番左の車線が左折専用車線の場合の二段階右折の方法は、その警察官の方の説明の通りですね。ただ、お書きいただいたような危険性のご指摘はごもっともだと思います。警察庁では交通ルールなどについての相談を受け付けているそうですので、危険性が高いと判断される場合は、相談されるてみるのも一つの選択肢になると思います。http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_04b_02.html

  9. 交通安全祈願者 より:

    この記事、参考になりますね。
    先日、神奈川のとある警察署に電話でルールを伺いました。親切に教えてはいただきましたが、その途中、警察の方も、法整備がまだまだ充分ではないんです、と言われてました。きっと運用しなければならない側にも矛盾と感じる事が少なからずあるのでしょうね。結局、最後は「事故の通報が入ったのでまたにして下さい」と言われて切られちゃいましたが、事故の通報が説明回避の口実だったらいいのですが、どうでしょうね?(半分イヤミです)
    説明を中断された点は、右折レーンを含むと信号のある交差点部分で4車線になる、同じ様な交差点が2つ続くところが、都筑区と言うところにあります。ただ、片方には二段階右折禁止の標識が交差点の少し手前にあります。問い合わせた警察署のすぐ目の前なので、そこを題材にそれぞれどうやって曲がれば正しいかを尋ねたのですが、一見、同じ様な交差点なのに、なぜ、禁止と適用の違いがあるのかを聞こうとしていたところでした。違う方が電話口に出ていたら、事故の通報もなかったのかもしれませんね。へへへ。

    • trendersnet より:

      コメントいただき、ありがとうございます^^

      同じような交差点でも、一方に適用があり他方は無いといったような、両者が違う理由が必ずしもはっきりしないということもあり得るかもしれませんね^^; 理由がわかった上でルールを守るのが理想的ですけれど・・・。

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