東京オリンピックといえば、2020年に東京で開催される第三十二回オリンピック競技大会(2020年夏季オリンピック)の話題が最近では多いですが、今から50年前の1964年にも東京オリンピックが開催されています。

その記念として当時発行された銀貨があります。

それが、東京オリンピック記念1000円銀貨と100円銀貨です。

50年前というと半世紀前の銀貨ということになりますが、これらの銀貨は現在どのくらいの価値があるのか調べてみました。

Sponsored Links

東京オリンピック銀貨とは

冒頭でも触れましたが、1964年(昭和39年)に日本で初めて開催された東京オリンピックを記念して製造された銀貨には、1000円銀貨幣と100円銀貨幣があります。

オリンピックにふさわしい図柄

1000円銀貨は表が富士山と桜があしらわれ、裏は桜と五輪マークの図柄になっています。

東京オリンピック銀貨の価値は?1

 

100円銀貨は表が聖火台と五輪マーク、裏は太陽の図柄になっています。

東京オリンピック銀貨の価値は?

 

これらの銀貨は、日本で初めて開催されるオリンピックの記念銀貨ということもあって反響は大きく、金融機関での引き換え開始後すぐに品切れとなったそうです。

お金として使えるの?

東京オリンピック記念銀貨は、普通のお金として使うことができます

実は東京オリンピック記念銀貨に限らず、記念硬貨は額面の価値のある通貨として使用することが出来ます。

1000円銀貨なら1000円、100円銀貨なら100円のお金として法律上は使うことができます

ただ、こういった記念硬貨を普通のお金として使用されることが稀なため、金融機関などで他の一般的な硬貨などと交換して使用するほうが混乱は避けられると思います。

また、以下で説明するようにプレミアがついていることが多いので、お金として使うよりはプレミア商品として取引したほうが金銭的には有利になることが多いでしょう。

価値やいかに?

発行枚数は1000円銀貨が約1500万枚、100円銀貨が約8000万枚といわれていますが、人気は過熱し、1970年代初頭には1000円銀貨については一時は20倍以上のプレミアがついたともいわれています。

その後、ブームの終焉やコレクター人口の減少などに伴い徐々にプレミア価値が下落していきました。

現在の相場は?

現在古銭販売店などでの販売価格は、状態にもよりますが1000円銀貨が3000~6000円程度、100円銀貨が200~800円程度のことが多いようです。

これに対して買取価格は、1000円銀貨が1300~1600円程度、100円銀貨が120~140円程度のようです。

もちろん状態などによって例外は多々ありますので、実際に問い合わせてみるのが確実です。

Sponsored Links

よりプレミアがつくのは?

同じ銀貨でも一度人手に渡ったものは、保存状態やキズ、変色などがあったりして個体差があります。銀貨を取引する際によりプレミアがつきやすい特徴というものがあります。

それは以下です。

  • 未使用品
  • (極)美品
  • 製造エラー硬貨

 

未使用品は、一度も使用されていない上、製造当時の状態を保っているもの

(極)美品というのは、未使用品に準じた綺麗さを保っているものです。

東京オリンピック銀貨の価値は?2

ちなみに、錆や変色があるからといって、化学薬品などをつけて磨いたりすると、銀貨の価値は大きく下落しますので注意が必要です。

たとえきれいに見えるようになったからといって、美品になるということはありませんので、下手に磨いたりはしないようにしましょう

製造エラー硬貨というのは、製造時に出来た角度や印刷のズレ、へこみなどがあるものです。当然ですが、正常な物を物理的に変形させるなどしてもエラー硬貨にはなりません。

より高く売るには?

以上がプレミアがつきやすいものの特徴でしたが、たとえプレミアが付いても「現在の相場は?」の項目に記載したように、業者さんに買い取ってもらう場合の買取価格は、販売価格ほど高くはなりません。

ご自身の銀貨を販売価格並みに高く売りたいという場合は、多少手間はかかりますがヤフオクなどのインターネットオークションサイトで売るという方法もあります。

こういったオークションサイトでは、現在の相場に近い額で落札されることが多いため、不当に安く売ってしまったという失敗は少なくてすむかもしれません。

オークファンというサイトでは各オークションサイトの過去の落札価格を調べることができます。

過去10年間さかのぼって落札価格を調べるには有料会員(プレミアム会員)登録が必要になりますが、無料会員(一般会員)の場合でも登録をすれば過去6カ月間の落札価格を調べることができます。

こういったサイトを利用して、だいたいの相場を把握した上で出品すれば失敗は少なくてすみますね。

なるべく相場に近い形で売りたいという場合には参考にしてみてください。

さいごに

以上が、東京オリンピック銀貨の価値や相場などについてでした。

おそらく2020年の東京オリンピックでも記念銀貨は発行されることになると思いますが、今回紹介した銀貨は日本で始めて行われたオリンピックの記念銀貨という意味では貴重なものですね。

次回オリンピック開催によって1964年の銀貨の価値が高騰するのか、それとも・・・。

今処分するか、引き続き保管しておくか、はたまた新たに入手するか、検討される際の参考にしていただければ幸いです。

<関連記事>

二千円札の価値は今?入手方法と使い道について

 

 

Sponsored Links