ヤフネコ!パック」がリリースされました。

このサービスはヤマト運輸とヤフオク!がシステム連携して実現したサービスですが、どういった特徴やメリットなどがあるのかについて書いていきたいと思います。

ヤフージャパンではこれまでも、はこブーン(はこBOON)(サービス終了しました)という同じくヤマト運輸と連携した配送サービスを行っていますが、それとどういった違いがあるのでしょうか。

その他諸々の宅急便サービスとどういった違いがあるのでしょうか。

ということで、「ヤフネコ!パック」についての気になることなどについてまとめてみました。

 

Sponsored Links

ヤフネコパックを利用するには

まず、大前提として「ヤフネコ!パック」を利用するには以下の条件を満たす必要があります。

  1. ヤフオクに出品する
  2. 出品時に「ヤフネコ!パック」で利用できるものにチェックを入れる
  3. 取引終了後、落札者が配送方法を「ヤフネコ!パック」を選択する
  4. 取引ナビからバーコードを発行してコンビニかヤマト運輸の営業所に持ち込んで発送する

こちらが満たされていない場合は利用することができません

ヤフオクをよく利用されている方にとっては、それほど手間はかからないとは思います。

ただ、後ほど説明しますが、以下の画像にあるように3種類ありますのでこれらについて理解しておくことは必要です。

それぞれに規格があって、商品の大きさや重量によって利用できるものとそうでないものがあると思いますので、利用可能なものにチェックを入れます。

2

利用するには、当然ながら出品者側と落札者側では、やることが異なります。

出品者は出品する際に、「ヤフネコ!パック」にチェックを入れて、かつ落札者が「ヤフネコ!パック」を利用することを選択する必要があります。

これに対して落札者は「ヤフネコ!パック」が利用できる出品商品を落札して「ヤフネコ!パック」を利用することを選択する必要があります。

また、当然ですが「ヤフネコ!パック」の利用を設定していない出品の商品を落札しても「ヤフネコ!パック」を利用することはできません。

はこブーン(はこBOON)との違い

ヤフオクというか、ヤフーにヤマト運輸との提携サービスとして、すでに「はこブーン(はこBOON)」というサービスがあります(このサービスは終了しました)

これと「ヤフネコ!パック」はどういう違いがあるのでしょうか。

料金の違い

はこBOONは荷物のサイズには寛大で重量による料金設定なので単純比較はできませんが、料金のざっくりとしたイメージは、

ヤマト宅急便 > はこBOON >  ヤフネコ!パック

といえます。

後で触れますが、料金は「ヤフネコ!パック」はヤマト宅急便より2割程度~安く、 はこBOONよりほんの少し安いといった感じですね(追記:宅配料金値上げ等により状況は若干変化している可能性があります)。

自由度の違い

しかし、「ヤフネコ!パック」は料金が安い代わりにヤフオクの出品物を発送する以外には使えないという制限があります。

料金の支払いについては、ヤフネコ!パックはヤフオクのシステム利用料として出品者に対し請求されるのに対し、はこBOONは「Yahoo!ウォレット」というYahoo! JAPAN ID に登録された決済方法で支払うシステムです。

ヤマト運輸の宅急便はコンビニや代理店、直接引取りに来てもらうなどの方法で支払い・発送をすることができます。

ですから、支払いや送る方法の自由度の順番も

ヤマト宅急便 > はこBOON >  ヤフネコ!パック

ですね。

自由度が制限される反面、料金は安くなるといったところでしょうか。

ヤフネコ!パックの特徴

今説明したように「ヤフネコ!パック」はヤフオクに特化したサービスで、それならではのメリットもあります。

特徴としては以下のようなものがあります。

  • 宛名書き不要
  • 全国翌日配送(時間帯選択可)
  • 配送状況の確認
  • 料金がおトク
  • 3つのタイプがある
  • 補償付き

これらについて少し説明します。

宛名書き不要

これは、ヤフオク専用サービスならではのメリットですが、商品を出品者が送る際に落札者の宛名書きを省くことができます。

なぜ省くことができるのかというと、あらかじめオークションの落札者が配送先住所など宛名を登録しているので、そのデータを使用できるからです。

このようなシステムであれば、宛名を書く手間が省けれだけでなく、宛名間違いを防ぐこともでき一石二鳥ですね。

全国翌日配送(時間帯選択可)

ヤマト運輸の宅急便は届くの早いというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、「ヤフネコ!パック」でも全国翌日配送を明確に打ち出しているのはうれしいですね。

時間帯選択も可能で、後述の料金もお得ということは、結構なメリットだと思います。

配送状況の確認

宅配便などの配送状況の確認といえば、「お問い合わせ番号」などを落札者に知らせた上で、宅配便会社の専用のページにアクセスして番号を入力して確かめるのが一般的です。

しかし、「ヤフネコ!パック」では取引ナビで「荷物を追跡する」というボタンから配送状況を確認することができます。

出品者、落札者共にできますのでとても便利です。

 

Sponsored Links

料金がおトク

新しいサービスが発表されて一番注目されるのは、やはり料金ではないでしょうか。

この「ヤフネコ!パック」も料金が従来の宅配サービスよりも安いということをウリにしています。

どれくらい安いのかというと、例えば60サイズの荷物で東京-大阪間を送る場合、ヤマト運輸の宅急便の料金は864円(現在は定価1015円)ですが、「ヤフネコ!パックの宅急便では691円ですから、およそ2割ほど安いということになります。

規格が少し違うので単純に比較はできませんが、はこBOON(サービス終了しています)の東京-大阪間の2kg以下の料金が701円と比べてもさらに安いということですね。

3つのタイプがある

今料金が安いということをお話しましたが、「ヤフネコ!パック」には実は3つの

  • 宅急便
  • 宅急便コンパクト
  • ネコポス

という3つのサービスがあります。それがこのサービスをちょっとわかりにくくしているのかもしれませんが、それぞれ魅力的な内容になっています。

宅急便

こちらはヤマト運輸の通常の宅急便と同じ規格(60~160サイズ)になっています。

上で説明しましたが、通常の宅急便料金より2割ほど、遠距離の場合はそれ以上安くなっていることもあります。

宅急便コンパクト

こちらは2種類の専用BOX

  • 薄型専用BOX:縦24.8cm×横34cm
  • 専用BOX:縦25cm×横20cm×厚さ5cm

をそれぞれコンビニなどで一つ65円で購入し、その箱に荷物を詰めて送るということになります。

3

薄型専用のほうは、レターパック(ライト・プラス)の大きさとほぼ同じです。

専用BOXのほうは、厚さは5cmありますが、面積は薄型専用よりも一回り小さくなります。

4

これら専用BOXは、両面テープが貼られており、それをはがして粘着できますのでガムテープなどは不要です。

料金は東京-大阪間で486円、北海道-沖縄間は1026円と、距離によって変わります。

ネコポス

こちらは全国一律料金205円になります。

サイズは、A4サイズ、厚さ2.5cm、重さ1kg以内です。

こちらは、サービスが終了した以前のクロネコメール便164円の規格より厚さが5mm増えたサイズですね。

料金的にはヤフーが日本郵便と提携している「クリックポスト」というサービスのほうが、料金的には有利ですね。

ちなみにクリックポストはA4サイズ、厚さ3cm、重さ1kg以内で164円(2018年9月1日より、料金は185円(税込)になります)です。

もっとも、次で説明するように、ネコポスにはクリックポストにはない補償が付いていますので、その点では有利といえます。

補償付き

「ヤフネコ!パック」は、荷物の紛失・破損に対する補償が付いています。

荷物の紛失・破損に対する引受限度額それぞれ以下のようになっています。

  • ネコポス     3千円
  • 宅急便コンパクト 3万円
  • 宅急便      30万円

宅配便などでは補償が付いているのは当たり前になってきていますが、全国一律205円のネコポスにも付いているのはうれしいですね。

ネコポスがクリックポスト(全国一律164円(2018年9月1日より、料金は185円(税込)になります))や、かつてあったクロネコメール便に補償がなかったことに比べると、205円という料金は納得できますね。

さいごに

以上、「ヤフネコ!パック」の特徴などについて説明してきました。

このサービスはヤフオクの利用が前提であること、3つのサービスに分かれていること、料金体系はネコポス全国一律料金宅急便コンパクト専用ボックスが必要であることと距離によって料金が異なること、宅急便サイズと距離によって料金が異なることなどこれらの違いがあって、慣れないうちは混乱するかもしれません。

各社がさまざまなサービスをリリースしてしのぎを削っているため、料金体系も複雑なものになってきています。

ただ、新しくリリースされるものすべてが今までのサービスより有利ということではないので、その点はよく吟味する必要がありそうです。

<関連記事>

ヤフオクの評価について初心者の疑問を一挙に解決!

 

 

Sponsored Links