東京と大阪という二大都市を結ぶ交通機関の需要は非常に人気があります。
ビジネスマンが仕事で東京大阪間を移動する場合は、新幹線を使うのが一般的です。その理由は、便利で早く移動できるからです。
しかし、新幹線の東京大阪間の普通車指定席の正規料金は14,450円で、それなりのお値段です。
プライベートでも交通費は料金を気にせず使うという方や、グリーン車やファーストクラスに気兼ねなく乗れるという方ならともかく、料金はできるだけ安くしてお金を節約したいという方なら、一工夫してみたいところではないでしょうか。
管理人も仕事とプライベートの両方で東京大阪間を幾度となく移動してきました。節約志向のため、プライベートで移動する時はできるだけ安くなる方法を調べて移動してきました。
その経験をもとに格安で東京大阪間を移動するにはどの手段がいいのか、ベストな選択をするために考慮すべきポイントなどについて紹介してみたいと思います。
Contents
現実的な選択肢は3つ
東京大阪間を移動する手段はたくさんあります。鉄道、飛行機、高速バスなどの公共交通機関以外にも、乗用車(タクシー・ハイヤー、レンタカー、自家用車、ライドシェア等)、バイク、自転車という手段もありますし、フェリーやクルーザー、ヘリコプターやプライベートジェット機という手段も考えられます。
移動手段はいくつもあるものの、一人または少人数で低料金で移動できる手段は限られてきます。現実的なものは以下の3つと考えます。
- 鉄道(主に新幹線)
- 飛行機(主にLCC)
- 高速バス(昼・夜行便)
この3つに絞ったうえで、どれを選択するのがいいかについて、メリット・デメリット、考慮すべき点などについて考えてみたいと思います。
鉄道(主に新幹線)
まず鉄道という手段についてです。
青春18きっぷ?
鉄道で低料金の移動といえば、青春18きっぷを使うという方法があります。
しかし、青春18きっぷは販売期間が限られています。また、東京大阪間を移動するには数回乗り換える必要があり、到着までに8~9時間程度がかかります。
鉄道の旅を楽しみたいとか、途中下車してあちこち行きたい等の場合以外は、時間的・肉体的にシンドイ面があります。
新幹線
これに対して新幹線は、東京と新大阪間の間は乗り換える必要はなく、短時間(2.5~3.5時間)で移動できます。しかし、料金は高めです。
冒頭でも触れたとおり、普通車指定席の正規料金は片道14,450円です。
安く購入するにはチケットショップ等を利用するか、各種割引やJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」等を利用するなどの方法があります。
チケットショップなどで普通車指定席回数券のばら売りを購入した場合は正規料金より3〜7%程度安くなります。また、自由席のチケットも売られていることもあり、指定席料金よりさらに数百円程度安くなります。
「ぷらっとこだま」は安く利用できる反面、利用日時の変更不可や、途中乗降不可などいくつかの制限があるので注意が必要です。
ただ、新幹線の場合、いくら安く購入しても1万円を下回ることはほとんどないと考えられます。
新幹線のメリット・デメリット
新幹線のメリットは
- 乗り換えの手間が少ない
- 短時間で着く
- 比較的快適な車内で過ごせる
で、デメリットは
- 料金が高め
- 最終時間が早い
ということです。
飛行機(主にLCC)
次は飛行機についてです。
飛行機で安い料金といえばLCCですが、料金相場は3,000円台~10,000円台です。
利用できる主なLCCは以下です。
- ピーチ
- ジェットスター
- バニラエア
- 春秋航空
基本的にLCCは成田空港と関西国際空港(関空)間の運行です。
LCC各社はさまざまな割引制度やキャンペーンを実施していて、タイミングがあえば非常に安い料金で乗ることができます。
もっとも、広告などで表示される料金以外に、空港使用料や荷物を預ける料金、決済手数料などが別途かかることがほとんどですので、この点は注意が必要です。
空港までが大変!?
飛行機に乗っている時間そのものは90分程度ですが、両空港にたどり着くまでに時間がかかります。
ご存知のとおり、東京都内から成田空港、大阪市内から関空は近くありません。
東京駅から特急の成田エクスプレスに乗れば片道3,000円以上かかります。大阪駅から関空も電車を利用すれば片道2,000円前後かかります。
もっとも東京駅-成田空港間、大阪駅-関空間はともにリムジンバスが運行されていますので、それらを利用すれば片道1,000円程度で行くことができます。
このように両空港が都心部まで遠いというのが料金的にも時間的にもネックになります。
LCCのメリット・デメリット
LCCのメリットは、
- 料金は安め(早期割引適用など)
- 短時間で移動できる(新幹線に若干劣る)
で、デメリットは
- 空港まで遠い
- 手続きが面倒(チェックインや保安検査など)
- 天候によって欠航や遅れる恐れがある
- 最終時間が早い
です。
羽田-伊丹間について
LCC以外の便で、羽田空港と伊丹空港を結ぶ便の料金は高めです。
場合によっては安く乗れることもありますが、JALやANAの場合、もろもろを考慮すると新幹線と同程度かそれ以上の料金になることもあると思われます。
より安く乗るには、チケットショップの航空券を購入するの方法もあります。料金のチェックは、大黒屋トラベルのサイトが便利です。
高速バス(昼・夜行便)
おそらく一番安い料金で移動できる可能性が高いのは高速バスです。
東京と大阪を結ぶ高速バスは昼行便と夜行便があります。
料金相場はだいたい片道2,000~10,000円前後です。
料金を調べるには、
バスリザーブ(東京─大阪間が3,000円台から!バスならこんなに安く行ける)
などの価格比較サイトなどを参考にするとよいでしょう。
LCCの場合、広告で表示されている料金に手数料その他の費用などが必要になることがほとんどです。
しかし、高速バスの場合は座席指定する場合以外、そういった費用はほとんどかからず、基本的に表示されている料金そのものズバリです。
ですからよほどのことがない限り、高速バスで移動するのが料金的には一番有利です。
バスは疲れる?
格安料金のバスの場合、座席は4列シートが基本で前後左右とも狭い座席です。
リクライニングはほとんどできないと考えていいでしょう。そういった座席で8~9時間程度過ごす必要があります。これに耐えられるかは個人差があります。
慣れにもよりますが、基本的にはあまり快適とは言いにくい面があります。
ただ、バスによっては色々な工夫がされていたり、女性専用シートがあったりなどの配慮はなされています。
プレミアムな座席も
高速バスは窮屈でシンドイというイメージがありますが、飛行機でいうところのファーストクラスやビジネスクラスに匹敵するシートを設けているバスもあります。
こういったシートは豪華な分、料金も高めです。相場は片道8,000円~10,000円台前半です。
JR高速バスのプレミアムシートやWILLER EXPRESSの独立シートなどが代表的です。
こういった豪華な座席であれば、スペースも広くとってありますし、リクライニングできる角度も大きくなり、座席によっては感覚的にフラットに近い状態まで倒せます。
バスの車内なので振動やエンジン音は多少ありますが、かなり快適でくつろぎやすい空間だといえます。
高速バスのメリット・デメリット
高速バスのメリットは、
- 料金が安い
- 夜遅くてもOK
- 寝ている間に移動できる
で、デメリットは
- 疲れる
- 熟睡できないことが多い
- 乗車時間が長い
です。
3つから選ぶ際のポイント
新幹線、LCC、高速バスについて説明してきましたが、選ぶ際に考えるべきポイントは以下です。
- 料金
- 移動時間帯
- 移動に使える時間
以上のどれかに制約があれば自ずと決まってきますが、そうでない場合は、これらのバランスを考えて選んでいくとよいと思います。
例えば、次の日の午後から用事があって東京大阪間を移動しなければならないとした場合、何が何でも安くという場合は高速バスになるでしょうし、移動時間は少なくしたいという場合は新幹線ということになるかもしれません。
あるいは同じような移動料金なら、早朝から新幹線に乗って行くより、前日の夜に豪華な夜行高速バスに乗って寝ている間に移動し、午前中は向こうでゆっくりするほうがいいという考え方もできるかもしれません。
このようにバランスを考えながら料金を抑えつつ、快適に移動できる方法を考えて選んでいくのがよいと思います。
さいごに
東京大阪間の格安な移動手段を選ぶ際のポイントについてでした。
料金と時間を加味して考えると、どの方法で移動するかはだいたい決まってくると思いますが、あとは好みや快適性などを考慮して選んでいけばよいでしょう。
参考にしていただければ幸いです。