読書は紙の本を読む以外にも、キンドルなどで電子書籍を読むということも最近では普及しはじめています。
しかし、これらは文字を目で見て読み取っていく必要がありますから、何かをし「ながら読書」ということは難しいといえます。
そういった、「ながら読書」を可能にしてくれるのが、オーディオブックです。
それだけでなく、読もうと思って手に入れた本が読まれないまま積まれているといったことを解消するためにも有効ですし、語学や資格試験の勉強にも有効です。
ということで、この記事ではオーディオブックのメリットを最大限に活かすためのおすすめ活用法などについて書いていきます。
オーディオブックの種類
オーディオブックには、CD(コンパクトディスク)として売られているものと、インターネット上からダウンロードするダウンロード形式のものの2種類があります。
CDタイプの物ですとCDプレーヤーで聴くか、CDからデータを抽出して聴く必要があります。
必要なもの
オーディオブックを聴くために必要なものは、大体以下のいずれかのものです。
- 再生機器(オーディオプレーヤーやCDプレーヤーなど)
- スマートフォン・携帯電話
- パソコン
ダウンロード方式のオーディオブックであれば、スマホやオーディオブックに入れて簡単に持ち歩きながら聴くことが出来ますが、それ以外でもパソコンから聴くことももちろん出来ます。
オーディオブックのおすすめ活用法
オーディオブックのかつようほうですが、何かをしながらする聴く場合と、それだけに集中してしっかり聴く場合にわけて説明します。
ながら読書の場合
何かをしながら片手間で読書するために、オーディオブックを活用しようとされる方は多いと思います。時間を有効に使えるのが最大のメリットです。
例えば以下のようなことをしている時間です。
- 通勤・通学
- 家事
- 散歩
- 休憩
再生機にもよりますが、倍速機能が付いていれば、スピードを早めて聴けば時間短縮もできます。
通勤・通学の時間は言わずもがなですね。
電車やバスのなかで本を読んだりすると、ものすごく目が疲れたり、酔い気味になってしまったりすることがありますが、オーディオブックを聴くだけなら目をつぶることもできますし、疲れずに読書ができます。
また、家事などをしながらでも聴くことができますし、外出する際にも聴くことができます。
こういった時に聴くと、細切れの時間を有効に使うことができるだけでなく、気分転換にもなって一石二鳥です。
ただ、散歩中や自転車やバイク、車に乗車中は周囲の音が聞こえないような音量は危険ですから注意が必要です。
特に自転車やバイクに乗る際はイヤホンをすることになると思いますが、周囲の音が聞こえないほどの音量で聴くことは法令違反となってしまいますので、注意してくださいね。
しっかり学習する場合
これまで説明してきたように、オーディオブックは「ながら読書」をするために活用するというイメージが強いかもしれませんが、しっかりと机に座って学習する際にも活用できます。
例えば、資格試験などの受験勉強や語学の勉強をする場合です。
暗記すべき事柄がある場合には、目で見たり、紙に書いたりするだけでなく、耳で聴くということもプラスすることでより効果的な学習が期待できます。
また、単純に暗記するというだけでなく、理解して覚えるべき事柄であっても、オーディオブックを聴くことは有効です。
なぜなら、はじめは理解できなくても繰り返し聴くことで理解が徐々に深まったりしますし、耳で覚えてから理解が後から付いてくるということもあるからです。
シャドーイングやオーバーラッピングに効果的な方法
耳で聴きながらの勉強は、英語などの外国語学習にも大変有効です。
特に母国語以外の言語を学習する際には、耳で聞きながら勉強することもとても大切です。
そこで英語教材以外だけでなく、洋書のオーディオブックを聴くこともよいでしょう。
流し聞きや、しっかりと理解しながら聴くなど、聴き方にはいろいろあると思いますが、語学学習で注目されているのはシャドーイングやオーバーラッピングという方法です。
シャドーイングとは、再生された音声に少し遅れて音声と同じように自分も声を出して話すトレーニング法で、同時通訳者を育成するための訓練方法ともいわれています。
オーバーラッピングとは、再生された音声と同時に音声と同じように自分も声を出して話すトレーニングです。
こういったトレーニング法は、その文を覚えることができるだけでなく、自分で口に出すことによって、その言語のアクセントやイントネーションを体を通して学ぶことができるということで注目されています。
これらの方法は、単に音声を耳で聞きながら話すことを実践することが一般的で、それでも効果的ですが、さらに強化するための方法を紹介します。
それは、自分の発した言葉を同時にマイクを通して自分の耳に入れることです。
つまり、自分の発した言葉をもう一度耳を通して聴くことで、その言葉を体にしみこませることが期待できます。
用意するものは以下です。
- オーディオブックの再生プレーヤー
- マイク
- アンプ
- スピーカー
オーディオブックを再生プレーヤーで聞きながら、マイクとアンプとスピーカーをつないで(カラオケセットのようなものでも可)シャドーイング(またはオーバーラッピング)をします。
そうすると、部屋の中の音はオーディオブックの音と、自分の声がミックスされた音が聞こえます。
このように自分の声をスピーカーの音を通して耳で聴くことができます。
この方法は、スピーカーを通して音が出てしまう(イヤホンなどを使うのとマイクの音が聞こえにくくなる)ことと、機材がかさばるため、外出時にはやりにくいのがデメリットです。
しかし機材をお持ちでしたら、一度試してみる価値はあるかと思います。
おわりに
以上、オーディオブックの活用法などについての説明でした。
現在の日本では出版されている書籍全てにオーディオブックがあるというわけではありませんが、ベストセラーを中心に、いい本はオーデオブックも発売される傾向にあります。
オーデオブックは手軽に聴けるのが最大のメリットですが、今回紹介したようにしっかりと勉強する際にも有効に活用できると思います。
ご自身の目的に合わせて、オーデオブックを有効に活用してくださいね。