本来、交通法規に反しない運転している限り誰からも煽られる筋合いはないはずですが、現実問題としてそれで済む状況ばかりとは限りません。

以前、以下の記事では煽られた場合の対処法などについて書きました。

煽られた時の対処法!煽り運転の心理とは

今回は煽られることを防ぐ方法について考えます。

自動車やバイクを運転していて煽られるかどうかは、さまざまな要素が影響してきます。

煽られる側の運転の仕方以外にも、地域や時間帯、天候、道路状況、道路の種類、乗っている車種なども影響することがあります。

しかし運転の仕方以外のこれらの要素は、自由にコントロールできるとは限りません。

そうだとすれば、一番コントロールできる運転の仕方に気をつけることで、煽られる原因を取り除くことが最も有効と思われます。

といういことで、この記事では煽られないための運転方法などについて考えてみたいと思います。

 

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煽られる原因

煽られる原因は、ケースバイケースでさまざまですし、複数の要素が重なり合っていることもあります。しかし煽り運転の根底にあるのは、人の「先急ぎの衝動」と考えられます。

先急ぎの衝動」とは先行衝動ともいわれ、他人よりも先に食物にありつこうとする衝動で、生存競争を勝ち残ってきた生物としての生得的な行動特性です。

このような特性が煽り運転につながっていると考えらえます。

先急ぎの衝動を誰もが持っているとすると、不特定多数の人が運転している公道上においては、誰もが煽られる可能性があるともいえますし、逆に煽りたくなる衝動に駆られることがあるともいえます。

このように理解すれば、他人が煽りたくなる衝動に駆られるような状況を作り出さなければ、煽られる確率は減少すると考えられるのではないでしょうか。

もっとも、相手が病気やその他の原因で正常な状態にない場合の行動ということも考えられます。この場合は常識が通用しませんので、可能性として頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

 

では、煽りたくなる衝動を他人に起こさせるのはどういった場合でしょうか。

それはズバリ、「(先に)行こうとしているのを邪魔された」と感じさせてイライラさせてしまう場合です。

具体的には、

  • 前方の車が遅い
  • 割り込まれた
  • 減速せざるを得なくなった

と感じているような場合です。

逆に言えば、このように相手に感じさせない運転をすればいいわけです。

煽られないための運転方法

普段の運転の際に少し気をつけるだけでこのような感情を抱かせないで済む場面があるかもしれません。

そのような点についてまとめてみると以下のようになりました。

  • 合流はスムーズに行う
  • 道路に出るときは余裕をもって
  • 右側の車線は注意して走る
  • 無理を感じたら道を譲る
  • 車間距離は適正に
  • 割り込んでしまった場合は合図を出す

どれも当たり前と思われることばかりですが、一つずつ見ていきましょう。

合流はスムーズに行う

慣れないうちは仕方がありませんので無理は禁物ですが、合流はスムーズに行うに越したことはありません。

本線を走行している車両の運転手は合流してくる車がモタモタして減速させられたり、最悪の場合停止させられたりすることを嫌います。

合流できるように本線の車が間を空けてくれているようなら、スムーズに車の流れに乗れるように心がけましょう。

道路に出るときは余裕をもって進入する

駐車場や路地などから車道に出る場合は、車道を走っている車にブレーキを踏ませないように十分に余裕があることを確認しましょう。

当たり前のことですが、慣れてくるとルーズになってしまうことも考えられます。

また、ギリギリで進入してきた上に理由もなく低速のまま走り続けたりすると余計に後続車はイライラします。

このような感情を抱かせないためにも、道路に出る際は余裕をもって進入し、スムーズに走り出しましょう。

 

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右側の車線は注意して走る

法令上は、一般道路、高速道路を問わず一番右側の車線は、

  • 追越しをする場合
  • 右折する場合
  • 道路が分岐・合流している場合
  • 標識がある場合

などに限り走行することができることになっています。

しかし、特に一般道路では路上駐車や渋滞、その他の事情によって、上記区別が曖昧になっていることがあります。

右側車線は追越し車線であるとの認識から、何となく「スピードが高めの車は右側」と思っているドライバーも多いですので、右側車線を低速で走行していると煽られる確率は高まります。

このような現状を踏まえたうえで、右側車線に出る場合は注意しましょう。

無理を感じたら道を譲る

運転技術は人によって異なります。運転歴や適性、体調などによっても違ってきます。

まわりの車の流れに乗って運転することに無理を感じたら、決して無理をせずに後続車に道を譲りましょう。

特に信号があまりないような道を連続走行する場合は、登坂車線など安全なところで道を譲って後続車を先に行かせてしまいましょう。

車間距離は適正に

車間距離はたっぷりと取って悪いことはありません。

しかしながら、渋滞時のノロノロ運転をしている時など、必要以上に車間距離を空けすぎると、後続車の運転手は前方の運転手の運転に対して不安を覚えたりすることがあります。

また距離を空けすぎているために、何台もの車に割り込まれたりするような状況が続けば後続車は余計にイライラします。

そういった感情を抱かせないためにも、車間距離は適正な距離を保って運転するようにしましょう。

割り込んでしまった場合は合図を出す

ここでいう割り込みとは、交通違反になるような割り込みではなく、「順番抜かし」のような一般的な意味で使います。

運転していて割り込むつもりがなくても、思いがけず工事中や事故処理中など何らかの事情で車線がふさがっていて結果的に順番抜かしような形をとらざるを得ない状況になることがあります。

そのような場合は、割り込まれる側にわかる形で手で挨拶をするとか、ハザードランプを2,3回点滅させるなどしてお礼の意思を伝えましょう。

ちょっとした心遣いでイライラを防止できることもあります。

さいごに

以上、煽られないための運転の仕方などを中心に考えてきました。

自分には全く非がないのに煽られることもあります。安全が最優先であることは言うまでもありませんが、人には先急ぎの衝動があるということを理解して他車に配慮した運転を心がけることで少しは変わるかもしれません。

煽り運転の予防につながることを願っています。

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