法律

裁判傍聴の方法とポイント!誰でも簡単にできます!

投稿日:2015年3月28日 更新日:



裁判って、私たち一般人には縁が遠いものだと感じますよね。

裁判というと、離婚相続金銭の貸し借りなどで話がこじれた場合に訴えたりすること(俗にいう「訴えてやる!」というやつですね)とか、あるいは悪いことをした犯人が刑を言い渡されたりする場面が思い浮かぶのではないでしょうか。

自分が裁判の当事者になる!という経験は、人生の中で数えるほどしかない、あるいは一度もないという方が大半だと思います。ということは、裁判の様子を実際に目にする機会はほとんどないということになります。

公開法廷(こうかいほうてい)という言葉をお聞きになったことがあるかもしれませんが、「公開」という文字通り、多くの裁判は誰でも見れるように公開されています

せっかく裁判が公開されている(もちろん無料で)のですから、一度は本物の裁判をみておいて損はありません。

ということで、実際に裁判をみるための、裁判傍聴(ぼうちょう)の方法とポイントについて説明していきます。

 

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裁判傍聴の方法

公開されている裁判の傍聴はとっても簡単です。

裁判所へ行き、裁判が行われている法廷へ入って傍聴席に座る、これだけです。

では順番に説明していきます。

裁判傍聴の方法

裁判所を探す

実際に行く裁判所を決めるために、まずは最寄の裁判所を探してみてください。「都道府県名」と「裁判所」のキーワード検索でも出てくるとは思いますが、裁判所の公式ページも便利です。

同じ都道府県でも高等裁判所、地方裁判所、簡易裁判所、家庭裁判所などがでてきたかと思いますが、簡易裁判所家庭裁判所は、原則として傍聴はできません。

傍聴できる裁判所の種類

傍聴できるのは以下の3つの裁判所です。

  • 最高裁判所
  • 高等裁判所
  • 地方裁判所

裁判は三審制(さんしんせい)といって、はじめに訴えた裁判所の判決が不服なら、上級の裁判所に申し立て、合計3回まで審理してもらうことができるようになっています。

その3回の審理が行われる典型的な裁判所が上の3つの裁判所になります。順番は、地方裁判所→高等裁判所→最高裁判所です。

裁判傍聴の方法3

おすすめは地方裁判所

ではどの裁判所で傍聴するのがいいかというと、こだわりがないなら地方裁判所が無難です。

高等裁判所(全国に8か所)の裁判は書面による審査が多く、専門的な内容も多くなるため、初心者にはわかりにくいため、あまりおすすめしません。

また最高裁判所(東京に1か所だけ)の裁判も公開されていますが、法律審(ほうりつしん)といって法律問題のみを扱い具体的な事件の事実については触れないことになっていますので、より専門的な内容で、しかも裁判が開かれること自体が少ないため、裁判傍聴に慣れるまではおすすめしません。

ということで、多くの事件で最初に審理され、わかりやすい内容が多い地方裁判所の裁判の傍聴をおすすめします。

傍聴可能な曜日・時間

傍聴に行く裁判所を選んだら次は、曜日と時間を決めます。

基本は平日(10時ころ~16時すぎ)

裁判が行われるのは、土日祝日と年末年始以外平日です。基本的にお役所が開いている時と同じですね。

時間はお昼休みの12時~13時を除く10時ころ~16時すぎくらいまでのようです。

裁判所へ入るには

裁判所へ入る際には、金属探知機によるチェック手荷物検査が行われる場合がありますが、無い場合もあります。

ただ、東京地方裁判所(東京高等裁判所も同じ建物)は、金属探知機によるチェックとX線による手荷物検査が常時行われています。

いわれたとおりに従って通過しましょう。

裁判の予定はどう調べる?

裁判所の中に入ると、たいていは入り口の近くに警備の方がおられ、机の上に開廷表(かいていひょう)というその日に行われる裁判のスケジュールが書かれたファイルが置かれています。それを見るというのが王道です。

裁判員裁判による裁判や、重大事件などの裁判の日程が事前に裁判所や検察庁のサイトで公開される場合もありますが、多くの事件はそうではありませんので、裁判所に行った当日にそのファイルを見るしかありません。

裁判傍聴の方法2

事件には民事と刑事がある

傍聴する事件を決めるわけですが、事件には民事裁判と刑事裁判の2種類があり、開廷表も民事と刑事に分かれています。

  • 民事裁判・・・日常生活で起きる法律上の争いを解決する裁判
  • 刑事裁判・・・罪を犯した疑いのある人を有罪か無罪かを、そして有罪の場合どういった刑罰にするかを決める裁判

どちらも傍聴することはできますが、はじめは刑事事件を傍聴するのがよいと思います。

事件の選び方

民事裁判は、書面によるやりとりが中心なため、慣れるまではわかりにくいかもしれません。

これに対して、刑事裁判はそれよりもわかりやすい傾向にあるのでおすすめです。

刑事事件は軽微なものから重大なものまで幅広くありますが、はじめは比較的軽微な「窃盗」「詐欺」や交通事犯などの事件を傍聴するのがよいでしょう。

開廷表を開いて、「事件名」をチェックしてどの事件を傍聴するか決めます。

 

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いよいよ法廷へ

どの事件を傍聴するか決めたら、次に開廷表で開始と終了の「時間」を確認し、できるだけこれから始まる裁判を選びます。

時間をチェックしたら、右上の「○○○法廷」という法廷番号をみてどの法廷(部屋)で行われるかを確認して、その法廷へ行きます。

一番左の数字が裁判所の建物のを示していることが多いです。例えば513法廷なら5階になります。エレベーターの表示などで確認してその法廷へ行きます。

裁判中でも出入りが自由なため、裁判が行われている法廷へも入れますが、できれば開始前から傍聴席にいたほうが裁判の流れがつかみやすいです。

法廷の入り口は、「傍聴人入口」と「検察官・弁護人入口」(刑事裁判)と「当事者入口」(民事裁判)がありますが、必ず「傍聴人入口」から入ります。

開廷10分くらい前に扉が開きます。扉の近くに開廷表と同じ書類が貼られていますので、間違いがないか確認するとよいでしょう。

傍聴席は基本的にどこでも自由に座れますが背もたれに「記者席」と表示されている席がある場合、そこは避けましょう。

禁止事項

法廷内にはいくつかの禁止事項があり、主なものは以下です。

  • 録音や撮影
  • カメラ、録音機、危険物、棒、旗、ヘルメットなどの持込み
  • 鉢巻、ゼッケン、たすき、腕章、その他これに類するものの使用
  • 拍手などの騒がしい言動

裁判所の敷地内に一歩でも入ると、録音や撮影は一切できませんので注意してください。法廷内でももちろんできませんが、メモをとることはできます

また、なにかの運動を彷彿とさせるようなグッズの使用や危険物などの持ち込みもできませんし、拍手や声など音を出すこともできません。

もちろん、携帯電話などの音も出してはいけません。

裁判傍聴の方法4

傍聴券は必要?

多くの事件傍聴券は不要で、当日法廷に行けばいいのですが、世間の注目を集めるような事件の場合は、傍聴を希望する人が殺到しする場合があります。

そういった場合は、あらかじめ混雑を予想して、傍聴券(ぼうちょうけん)がないと傍聴できないように制限が行われる場合があります。

この傍聴券を手に入れるためには、あらかじめ指定された時間・場所に集まった人に整理券が配られ、抽選で当選する必要があります。

テレビのニュースなどで傍聴券を求める人たちが列を作って並んでいる様子が報道されることがありますが、整理券をもらった上で当選しなければならないわけですね。取材しなければならないマスコミ各社は、傍聴券を入手するために多くのアルバイトを動員しているようです。

この傍聴券が必要な事件の情報は、「傍聴券交付情報」というかたちで裁判所のサイトに公開されています。

裁判傍聴のポイント

裁判は民事・刑事とも、基本的に訴えた側と訴えられた側が交互に主張してき、最後に裁判官が判決を下すという点は共通しています。

予備知識無くいきなり裁判を傍聴しても、それなりに理解できるとは思いますが、事前に裁判の大まかな流れを頭に入れておくと、より深く理解することができます。

裁判所は法廷ガイドというものを配布していますので、参考にしてみてください。

刑事事件では冒頭手続、証拠調べ手続、弁論手続、判決の宣告という流れで裁判が進みます。一日で全てが終わるという場合もありますが、多くは期日を何回かに分けて行われます。

ですから傍聴している時点で、手続きがどこまで進んでいるかを把握しておくと展開がわかりやすくなります。

次回の期日がある場合は、次はいつにするかの打ち合わせが行われますので、次回も傍聴したいという場合は、その日時をメモしておきましょう。

さいごに

裁判所というと敷居が高いというイメージがありますが、誰でも入ることができて裁判を傍聴できる場所だということがお分かりいただけたと思います。

密室で裁判が行われた場合、さまざまな圧力などによって公正な判断が捻じ曲げられる可能性があります。

法廷が公開されているのは、傍聴する人(国民)による監視によって間違った審理や判断がされることを防ぐためです。

そう考えると傍聴人も重要な役割を果たしているといえますよね。

裁判の手続きを細かくみていくと難しいですが、はじめはあまり難しく考えず気楽な気持ちで傍聴に行ってみてはいかがでしょうか。

 

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