自動車のヘッドライトのレンズは樹脂製のものが多く、新車登録から年数が経過してくると黄ばみが発生することがあります。

ガラス製のヘッドライトレンズなら黄ばむことはありませんが、樹脂製だと紫外線を浴びることによって黄色く変色してしまいます。このような黄ばみは洗車によって落ちることはありません。

黄ばみが軽度だと、市販の研磨剤である程度きれいになりますが、がっつりと黄ばんでしまった場合は、研磨剤等で透明に近い状態に戻すことは困難です。

今回は、そんながっつりと黄ばんだヘッドライトの黄ばみを除去してコーティングする方法を紹介します。

施工するヘッドライト

今回黄ばみ除去&コーティングするヘッドライトは、ワゴンR(MH21S)の純正ハロゲンタイプのヘッドライトです。

 

施工前、施工後を比較するため、右側のみをまずやっていきます。以下のように近くで見ても黄ばみは激しいです。

こちらを下地処理、コーティングの順番で施工していきたいと思います。

使用するコーティング剤

今回は以下のコーティング剤を使用してヘッドライトをガラスコーティングします。


私は以前にも使ったことがありますが、コーティング効果が長くてよい商品だと感じています。

値段も手ごろでネット上の評判もよいです。

下地処理

下地処理として、耐水ペーパーで黄ばんでいる表面を研磨していきます。黄ばみ具合が激しいので、ちょっと表面を研磨しただけでは黄ばみはとれないので、しっかり研磨する必要があるので、粗目の番数から研磨していきます。

どの番数で研磨するかは人によって違うと思いますが、今回は耐水ペーパー400番、600番、800番、1000番、1200番、1500番、2000番の順で磨き、最後にコンパウンドで磨くことにしました。


黄ばみ具合やお好みで耐水ペーパーの番数は違ってもよいと思います。

今回研磨するヘッドライトは車体から取り外した状態なので研磨はしやすいですが、通常は車に付いた状態のヘッドライトを研磨することになると思います。その場合は、研磨する部分以外に傷が付かないように周辺を養生してください。

少し研磨したくらいでは黄ばみはなくなりません。根気よく磨いていきます。

おそらくレンズの樹脂が全体的に変色しているので、表面を削っただけでは新品のような透明にはならないでしょう。しかし、黄ばみはある程度除去できて、透明さをある程度まで回復させることは可能です。

研磨を続けていると、ある程度は黄ばみが除去でき、黄色から白っぽくなってきたようです。

耐水ペーパー2000番まで磨いたら、水洗いして乾燥させます。

乾燥後、コンパウンドで一通り磨いて下地処理終了です。

ちなみにコーティングする前の下地処理は、ツルツルにしすぎるとコーティング剤の乗りが悪くなると思いますので、塗装の最終仕上げのように気を使わなくてもよいと個人的には思っています。

コーティング施工

下地処理ができたら、いよいよコーティング剤の塗布ですが、その前にシリコンオフなどで脱脂します。

脱脂後、ホコリが付着していないか確認し、ホコリがついている場合はエアダスターなどで吹き飛ばします。

塗布するためのスポンジですが、ダイソーで買った化粧用のスポンジを使います。以下のどちらのタイプの物でもよいと思いますが、今回は右のタイプの物を使いました。

 

コーティングの際は、スポンジにコーティング剤を数滴垂らします。ヘッドライトレンズ一つにつき数滴で十分です。

スポンジは往復はさせず一方向のみに動かし、一気にレンズ全体に塗り拡げます。

説明書には塗って5分ほどで拭き取るとされています。これで1回目の施工は終了です。

2時間以上時間を空けて2回目も同じようにコーティング剤を塗ります。

今回は3回繰り返し、3度塗りしました。

作業自体はあっけないものです。コーティング液も1回に使う量は数滴とごく少量しか使いませんので、1瓶(20ml)あれば何度かは施工できます。

仕上がりの感想

今回、ヘッドライトを研磨してコーティングしたことで、透明度はある程度回復してきれいになりました。

日常使用する分には問題はないと思います(車検通過直後の車から取り外したものなので施工前でも問題はないはずですが笑)。

ただ、レンズ表面の黄ばみだけでなく、レンズ全体の樹脂が少しくすむほどの状態だったので、新品のような透明度を回復することはできていないと思います。

新品の透明度を10とすれば、今回の施工後の透明度は7~8程度だと思います。これ以上の透明度を求める場合は交換するしかありませんが、日常使いの中古車に使う分には違和感なく、そこそこきれいに見えます。

お金をあまりかけずにある程度黄ばみを取りたい場合には有効ですので、参考にしていただければ幸いです。

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