現在乗っているワゴンR(MH21S)のドアミラーをウインカーミラーに交換しましたので、その手順について紹介します。
ドアミラーにウインカーランプが付いていない車に後付けする場合は、配線する作業が少し面倒です。
フェンダーに付いているウインカーランプの配線をフェンダー裏から配線する方法もありますが、配線は車外には出したくないので、ドアの内側から車内へ配線する方法をとりました。
配線部分の作業に関しては、純正パーツ以外のウインカー付きミラーカバーを取り付ける際にも参考にしていただけると思います。
取り付けるもの
ウインカーミラーにするには、ウインカーランプのついたカバーを既存のミラーに取り付ける方法もあります。
しかし、取り付けには既存ミラーに穴をあけたりして加工する必要があるので、面倒だと思ったことと、ミラー本体ごとの値段でもあまり高くないため、ウインカーカバーがついたミラーを手に入れ、本体ごと交換することにしました。
ということで今回取り付けるのは、ヤフオクで手に入れたMH21S・MH22S用のものです。
このワゴンRのウインカーミラには、後期型の少し形が違うものもありますが、個人的には前・中期型のこの形のほうが好きなのでこちらにしました。
気が変われば今後交換する可能性もありますが笑。
交換方法
作業前にまず、バッテリーのマイナス端子を外しておきます。
ウインカーの電源をとるケーブルを確認してから、ドアミラー取り外し、ウインカーミラー取り付けと配線作業の順番に行っていきます。
ここでは右側ウインカーミラーへの交換作業を中心に紹介します。
ウインカー配線の確認
ドアミラーにウインカーランプを追加する場合、電源を取る必要がありますが、今回は左右とも後方(テールランプ側)にあるウインカーの線から電源を取ることにしました。
後方のウインカーへの配線は、左右とも運転席の右下を通っていますが、どの色の線であるか確認するため、左右テール側のウインカーランプの配線を確認してみます。
右側のテールランプを外してウインカーランプ部分の配線を確認すると、ウインカーランプからは黒と緑の線が出ていて、黒がマイナスとすると、緑とつながる線であると推測できます。
緑の線をつなぐカプラーを確認すると、青/黄の線なのでこれが右側ウインカーのプラス線と考えられます。
アクセルペダル付近のボンネットを開けるレバー周辺のカバーを外すと、車体後方へつながる配線の束があります。その中に青/黄の線がありました。この線と右側ウインカーランプのプラス線をつなぐことを確認しておきます。
ちなみに左側のウインカーランプも黒と緑の線が出ているので、同じようにカプラーを確認します。緑の線とつながっているのは緑/赤の線なので、これが左側ウインカーのプラス線と考えられます。
この線も右側のウインカー線同様、運転席足元の配線の束の中にありますので、緑/赤の線を確認しておきます。
左側のウインカーを配線する場合は、配線タップで結線してダッシュボードの下を通して左ドアミラーまで配線します。
ドアミラーの取り外し
では交換前のミラー本体を取り外していきます。
外側のプラスチックカバーを。ミラーの根元のほうからマイナスドライバーなどを差し込んで、少しずつめくっていけば外れます。
ツメの位置に気を付けながら外します。
次はドアの内張を外します。ノブの周りの丸いカバーを内張外しなどで外します。
内張の左上部分と取っ手部分にあるビスをドライバーで外します。
内張の左右と下のクリップがいくつかはめられているので、内張外しで取り外していき、クリップが全て外れたら、内張全体を上に引き上げます。
クリップがドア側に残っている場合は、クリップを外して内張にはめておきます。
パワーウインドウスイッチのカプラーを外すと内張を分離できますが、カプラーは固くて外しにくいです。
内張が外せたら、ドアミラーのカプラーを外します。
次に赤丸の3つのボルトを外します。真ん中の穴には黒のキャップがはめられていますがそれも外します。真ん中のボルトを外すときは、ボルトがドア内部に落とさないように気を付けます。
落下防止のツメが付いているのでボルトを全て外しても、いきなりミラー本体が落下するということはないと思いますが、手で支えながらボルトを全て外していきます。
ボルトを外したら、外側からミラー本体を下に傾けながら取り外します。
ウインカーミラーの取り付けと配線
ミラー本体が取り外せたら、ウインカーランプが付いたミラー本体を取り付けていきます。
取り付けと逆の手順でウインカーミラーを取り付けていきます。
カプラーをはめてミラーの格納や角度調整が動作するか確認します。OKならウインカーランプの配線です。
ドアから車内への配線は、ゴムパッキンの中を通っていますが、車内への入口部分はカプラーになっているため、線を通す隙間がありません。そこで、カプラーに穴をあけて通す作業が必要です。
ドアを傾けないとカプラーを引き出すスペースがないため、ドアを取り外さない場合でもボルトを3本外す必要があります。
傾けた際に他のパーツと干渉して傷が付いたりしないように、ドア前部分の淵と、それに隣接するフェンダー部分、ドア下部分に養生テープを貼ります。
そして開いているドアを支える台やジャッキなどを用意し、その上に毛布などを敷いてドアを支えている際に傷つかないように工夫します。
養生できたらストッパーとドアを固定しているヒンジのボルト3本を外し、一番上のボルトは外さずに半分程度まで緩めます。
マイナスドライバーなどでゴムパッキンだけをめくります。
白いカプラーが見えたら、上と下をマイナスドライバーなどで押さえながら手前に引くとカプラーが出てきます。
ドアの淵がフェンダーと干渉していないか注意し、ドアを傾けてスペースを確保しながらカプラーを引っ張り出します。
緑の部分を引き上げカプラーを分離しようとしましたが、線を通すだけなら分離しなくても作業はできることに気づき、このままカプラー穴をあけました。
キリやピンバイスなどで穴を開け、線が通るように少し穴を拡げます。木ネジをねじ込んでみたところ、ちょうどいい感じになりました。ちなみに今回通す線の太さは0.5sqです。
カプラーの穴の位置によっては貫通できない所もあるので、貫通できるかあらかじめ確認してから穴をあけます。
ウインカーのプラス側とつないだ線をドアからゴムパッキンの中を通して外へ出します。細い針金を配線ガイド代わりに使いました。
この線を先ほどあけたカプラーの穴に通します。
ドアミラーウインカーのマイナスコードは、ドア内側の赤丸部分にマイナスアースとして固定しました。
次に車内アクセルペダル右上のヒューズボックスの奥にあるゴムパッキンと白いプラスチックの枠を外してから、先ほどドアのゴムパッキンまで通したコードを車内に引き込みます。
車内のゴムパッキンの中も通したら、冒頭で確認した青/黄の線に配線タップで接続します。
バッテリーをつないでハザードスイッチをオンにしてみると、無事点滅しました。
カプラーやゴムパッキンを元通りにして右側は終了です。ドアを傾けながらカプラーを元通りにするのも結構苦労しました笑。
左側も同様の手順でウインカーミラーの交換作業をします。
右側と違う点は、電源をとる左テール側のウインカー線を右側からダッシュボード下を通して左側まで配線が必要な点です。その他の作業は共通です。
おわりに
今回のウインカーミラーの取り付け自体は難しくはないのですが、配線を車内に引き込む作業が結構大変でした。最初はゴムパッキンの中をねじ込んでいけば何とかなると軽く考えていました。
しかし、そんなスペースはなくドアを傾けてカプラーを引き出し、カプラーに穴をあけた上で通さなければならないと知り、心が折れそうになりました。
ただ、作業工程を一つ一つ分割して考えると何とかできるかもしれないと思って挑戦しました。やり終えることができてよかったです。