車の改造やドレスアップというと、ボディ関係やエンジン、足回りなどを思い浮かべがちですが、車内もいろいろとできることがあります。
車内パーツは運転者が直接触れるパーツも多いことから、しっかりカスタマイズすれば車に対して一層愛着もわきます。
この記事では、車の改造やドレスアップの内装パーツ編として、主に車の室内に関する改造・ドレスアップの適法な範囲について説明していきます。
内装パーツは、通常外部にはみ出したりすることがないため、基準が緩やかであると思いがちですが、安全性に関わるパーツもありますので厳しい基準が設けられている部分もありますので注意が必要です。
車内をうまくアレンジすることによって快適な自分だけの空間を作ることができますので、ぜひうまくドレスアップしてみてくださいね。
Contents
内装部品の指定部品
カー用品店に行けば、さまざまな自動車関連のパーツが売られています。それらを取り付けるにあたって、特に届出が必要のないパーツとして、指定部品(指定する自動車部品)といわれるものが決められています。
この指定された範囲の部品の交換・取り付けであれば、保安基準を守ってきちんと取り付けられていれば適法です。
主な内装関係の指定部品は以下です。
- ステアリング・ホイール
- パワ・ステアリング(ギア・ボックスと一体のものを除く)
- 変速レバー
- シフトノブ
- 窓フィルム(コーティングを含む)
- ロール・バー
- 身体障害者用操作装置の部品
ちなみに外装パーツに関する記事については以下を参考にしてください。
では次に、代表的な内装パーツを取り付けるにあたっての注意すべき点などを簡単に触れていきます。
ステアリングホイール(ハンドル)
室内のドレスアップパーツの定番といえば、ステアリングです。
ステアリングカバー(ハンドルカバー)は?
車にエアバックの標準装備が当たり前になったこともあり、一昔前ほど気軽にステアリング交換がしにくくなっているのかもしれません。
そこで流行っているのがステアリングカバーです。
取り付けることはOKですが、運転者がハンドルを容易で確実に操作できる状態でなければいけませんので、サイズが合っていないものや、ズレたり操作しにくいものはNGです。
ステアリング交換(ハンドル交換)
カバーをつけるだけでは満足できない!という場合は、やはりステアリングを交換がおすすめです。
スポーツ系のステアリングに交換すれば、運転する気分も変わってきますし、ラグジュアリー系であればウッドハンドルなどに交換すれば、握るたびにリッチな気分になったりします。
そんな効果大のステアリング交換ですが、注意すべきポイントは以下の4つです。
- 堅ろうで安全な運行を確保できるもの
- 他の部分と接触しないこと
- ホーンのマークをつけること
- スピードメーター(速度計)が容易に確認できるものであること
純正品から社外品に交換する場合は、ステアリング以外にステアリングボスという部品も必要になることがほとんどですので、車種にあったものを取り付けてください。
市販品としてきちんとしたショップ売られているものであれば、まず大丈夫です。
また、純正でエアバックが装着されていたのに、エアバックなしのステアリングに交換すること自体はOKですが、任意保険などでエアバック装着車の割引などがある場合はそれが適用されなくなりますので注意が必要です。
シフトノブ
ハンドルの次に触ることが多いといってもいいシフトノブですが、こちらも社外品に交換することで車内の雰囲気をスポーティに、あるいはオシャレに変えることができます。
社外品には、アルミやチタンの削り出しタイプや、カーボン製の物、木製やクリスタルタイプの物などがあります。
注意点としては、シフトパターンがノブ自体に表示されているか、近くにプレートなどで表示されていることが必要です。
シフトノブにカバーなどを付けた場合も注意が必要ですね。
ペダルカバー
あまり見えない位置にあるとはいえ、ドアを開けた時などにチラッと見えるアクセルやブレーキ、クラッチ、フットレストなどのペダル類。レーシーなものから、足の形をした遊び心のあるオシャレなものまであります。
ここをドレスアップするというのも基本の一つです。
ペダルの上にかぶせるタイプの物が主流だと思いますが、フロアカーペットに引っかかったり、ガタついたりするものはNGです。
操作上不具合のない物であれば基本的にOKです。
シート・シートレール
シートとシートレール(バースフレーム)は、安全に大きな影響を与えるパーツであることから、厳しい基準が設けられています。
レカロシートなど社外品のシートに交換する場合は、シートレールも交換する必要がありますが、それらの部品メーカーが強度検討書(強度計算書)を出していて、シリアルナンバーがある製品であれば問題ありません。
そうでない製品を使用する場合、車検に通らないことが多くあるようです。
保安基準に適合しているかどうか不明な場合は、購入するショップなどに確認しておく必要があります。
ウインドウフィルム
室内を見えにくくするためであったり、エアコンの効きをよくするためであったりの理由で貼られることが多いウインドウフィルム。
黒っぽい物はスモークと言われたりもしますが、フィルムにはスモークタイプ以外にもミラータイプ、七色に光るレインボータイプなどがあります。
貼っていい所とダメなところが決められています。
フロントガラス(フロントウインドウ)と運転席と助手席の側面は貼ることができません。
厳密に言うと、これらのガラスには可視光線の透過率が70%以上であることが求められています。
透過率が70%以上というのは見た目にはほぼ透明です。
何かしら色が付いているフィルムとして市販されているものは5~20%くらいのものが中心です。
フロントガラスと運転席と助手席の側面以外のガラスであれば制限はありませんので、透過率が何%のものでも貼ることができます。
さいごに
以上、車の改造・ドレスアップが許される範囲の内装パーツ編でした。
今はネット通販でも気軽にパーツが手に入れることができ、便利になりました。
アマゾンや楽天市場でも自動車の内装パーツはたくさん取り扱われています(以下のリンククリックで、それぞれアマゾン、楽天市場のページに飛びます)。
「Amazon.co.jp」で販売されている自動車の内装パーツ
いずれのページでもスクロールしてページの左側を見ていくと、たくさんの内装パーツが売られているのがわかりますね。
外装パーツに比べると基準は厳しくない物が多いですが、シートとシートレール、ウインドウフィルムには少し注意が必要ですね。
自分好みに仕上げて、快適な車内空間を作り上げてください。
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