グラデーションフィルムを自動車のフロントガラスに貼り付けましたので、その方法を説明します。
今回貼ったフィルムは、フロントガラスの上部のみに貼り付けるものです。私はこれまでドアのガラスにフィルムを貼ったことはありましたが、ドアのガラスよりも湾曲しているのでフロントガラス上部へのフィルムの貼り付けは少し難易度は高いと感じました。
とはいえ、コツをつかめばできないことはない思います。この記事では貼り方のコツなども含めて説明していきたいと思います。
準備するもの
今回使用したフィルムはこれです。
それ以外に必要なものは以下です。
- カッター
- シールはがし剤
- 霧吹き(ダイソー商品など)
- 中性洗剤(食器用洗剤など)
- ゴムヘラ
- 新聞紙
- ウエス
- メジャー
- マスキングテープ
貼る前の下準備
まず、フロントガラスのグラデーションフィルムを貼る部分に貼ってあるものを取り除きます。
車検シールやフィルムアンテナなどがあれば、それらをはがします。シールはがし剤などを使用すればはがれやすくなります。
はがした跡に糊が残っている場合は、シールはがし剤を吹きかけて完全に除去しておきます。
使用するフィルム
今回使用したフィルムは、ストレート型といわれるものです。フロントガラスの曲線に併せてスモークのグラデーションが曲がっているアーチ型ではなく、直線状になっているものです。
値段が安い反面、貼ったときにフロントガラスの曲線とグラデーションが平行にならないデメリットがあります。
フィルムを貼ってからドライブレコーダーを取り付ける予定だったので、カメラがズレた時などのために中央部分のスモークがなるべく薄くなっているほうがよいとの判断から、今回はストレート型にしました。
もしグラデーション模様もフロントガラスの曲線に合わせたい方は、以下のアーチ型がおすすめです。
フィルムの型取り
車検に通る保安基準を充たすためには、フロントガラスの上部20%の幅になるようにフロントガラスの曲線に沿うようにカットする必要があります。
仮にカットせずに保安基準を充たすように貼ろうとすると、中央部分の幅が非常に狭くなってしまいます。
今回は保安基準を充たすようにフィルムをカットしました。
まずは、保安基準を充たすフィルムの幅を計算します。今回貼り付けたのはワゴンR(MH21S)ですが、どの車種でもやることはほぼ同じです。
フロントガラスの中央部分の幅は、約69センチ(下の画像①)です。中央部分で測った直線と平行した線で左右の端部分のフロントガラスの幅は約65センチ(下の画像②)でした。
マスキングテープでフロントガラスに印をつけながら測ってもよいでしょう。
①の20%は、13.8センチ、②の20%は、13センチです。ということで、グラデーションフィルムの幅は13センチにします。
フィルムのカット
次はフィルムのカットです。
事前にフロントガラス内側から幅13センチになる地点を左右それぞれ3つほどマスキングテープで印をつけておきました。
霧吹きなどでフロントガラス外側の表面を濡らし、その上にセパレーターを上にしてフィルムを置きます。この時、中央部分が幅13センチになるように置きました。
左右それぞれ3つの地点を通って、幅13センチの所に置いた中央部分を結ぶ線を油性マジックなどで引きます。
他はフロントガラスのモールに沿って印をつけます。
ここまでできたら一旦、フィルムを外し、印をつけたところをハサミかカッターでカットします。
貼り付け作業
フィルムをカットできたら、フロントガラスの外側に13センチ幅の基準になるようにマスキングテープで印をつけ、これを基準に貼り付けをしていきます。
フィルムを貼るためのスプレー液を用意します。100円ショップなどで売っている霧吹きに水道水と中性洗剤を少量入れて数回振るとスプレー液の完成です。
水分が垂れるので、ダッシュボードには新聞紙などを敷き、隅にウエスを押し込んでおきます。
貼りやすいように左右のピラー内側カバーのツメを一部外しておきました。
貼りやすいように車外でフィルムのセパレーターをスプレー液を吹き付けながら半分ほどめくっておきます(全部はがしてもよいです)。
フロントガラス内側のフィルムを貼る部分に、霧吹きでスプレー液をかけながらマスキングテープの印に沿って貼り付けていきます。
フィルムを天井部分の内張りの内側に入れながら、シワにならないようにヘラを使って伸ばしていきます。
このグラデーションフィルムにゴムヘラは付属しませんが、他のカーフィルムなどに付属するヘラなどがあればベストです。
どうしても無ければ、使わなくなったポイントカードなどで代替することもできますが、強くこするとフィルムに傷がつきますので注意が必要です。
1回でうまく貼れることはほぼないと思います。片方が良くてももう片方がズレてたり、もう片方を貼りなおすと元のほうがズレ、と貼ってズラし、貼ってズラしを繰り返すことになるかと思います。
マスキングテープで印をつけた基準線に収まるように貼れたら、左右と上にはみ出たフィルムがあればカッターで切って完成です。
フロントガラスは湾曲しているので、貼った直後は平面のフィルムが完全にガラスに密着はせず、どこかしらに弛みが発生します。
空気ではなく液が入って弛んでいる状態であれば、時間が経てば水分が乾燥して密着していきます。
空気が入っているなど10日ほど経過しても密着していない部分があれば、内側からカッターの先で突いてふくらみをつぶすとある程度きれいに密着します。
仕上がり
今回貼ったフィルムのグラデーション模様はストレート型のため、最初で説明した通りフロントガラスの曲線と平行にはなりません。
サンシェード越しに見るとわかりますが、普通に乗る状態ではほとんど目立ちません。
グラデーションフィルムを貼ると見映えがかっこよくなりますし、日光のまぶしさを和らげることができるメリットもあります。
自分で貼るのは多少手間がかかりますが、あまりお金をかけずにできるので、機会があれば挑戦してみてください。
追記:
後日、このフィルムを貼った状態でドライブレコーダーを取り付けました。その様子も記事にしました。
ワゴンR(MH21S)にドライブレコーダー(前後)を取り付けた方法