安心クッションで車のリップスポイラーを自作して、ワゴンR(MH21S)のバンパーに取り付けましたので、その様子について紹介します。
リップスポイラーというのは、バンパーの下に取り付けるスポイラーのことです。
リップスポイラーとして製品化されたものを取り付けるのが一般的ですが、安心クッションを使って自動車のリップスポイラーを自作することが一時流行りました。
現在でも、車種を問わず幅広く通用する方法だと思います。お手軽に安くドレスアップしたいという方の参考になれば幸いです。
使用する材料
今回取り付ける車両はワゴンR(MH21S)です。
自作リップスポイラーの材料となるのは、カーボーイ社製の安心クッション(L字型 90cm 大)です。
これを2本使用して作りました。
安心クッションは、ゴム素材のやわらかいクッション材で、建物の柱や壁などの角部分に取り付けて衝撃を吸収するための素材です。
このような素材は安価で加工しやすく、破損させてしまっても交換も簡単なのがメリットです。
ちなみに最近の車のバンパー形状に似合う、両面テープで貼るだけの汎用リップスポイラーもあります。こういうものだとさらにお手軽に装着できますね。
加工方法
リップスポイラーはバンパーの下に取り付けるものですが、左右分割して作り、中央でつなぎ合わせるという形をとります。
安心クッションは、切断する際に切断面の角度がそれぞれ微妙に違っているため、つなぎ合わせても面によっては平行にならないことがあるからです。
そこで2本の安心クッションをつなぎ合わせてみて、一番隙間なくつなげることができる面同士を探して、印をつけておきます。
2本の切断面4つのうち一番平行になる2つの切断面のつなぎ部分を、バンパーのちょうど真ん中にくるように取り付けます。
バンパーの下部の中央(真ん中)に当たる点に印をつけます。バンパーは取り外して作業したほうがやりやすいですが、車両からバンパーを取り外さなくても作業はできます。
上の画像は、バンパー真下の中央部分です(取り外して作業しています)。
バンパー下の中央部分に、先ほど確認した切断面同士がくるように置き、位置決めをします。
左右それぞれ、バンパーのカーブしている部分は、内側に切れ込みを入れて外側を曲げることができる状態にします。
取り付け方法
取り付け方法は、ビス留めにすることにしました。
バンパーに穴をあけることはなるべくしたくはなかったのですが、穴をあけるところはバンパー下で目立たないのと、両面テープだけだと強度が心配なので、ビスを使うことにしました。
当初、片側4本ずつのビス留めと考えていましたが、ビスの間の間隔が長いと弛むことがわかりましたので、片側5本ずつ留めることにしました。
前方部分のビスを留めてからカーブしている部分のビスを留めます。バンパー下の穴をあける部分は、あらかじめ印をつけて小さめの穴をあけておいたほうが作業はしやすいです。
しかし、先が尖ったビスなら、そのままねじ込んでいっても取り付けることはできると思います。左右の端以外の前方部分は、M4×30mmのタッピングビスを使いました。
左右の端のネジ穴はあけずに、赤丸のネジ穴を利用しました。ビスは4.5×38mmの木ネジを使いました。
最後にバンパーからはみ出した安心クッションをカッターなどで切断します。余った部分の切断は、長さが足りなくなることを防ぐため、きちんと取り付けた後がおすすめです。
左右とも完了させたら作業終了です。
おわりに
安価な材料で、それなりに見映えがするリップスポイラーが出来上がりました。
地味なパーツですが、取り付けると全体的に安定感が増した印象となり、少しだけカッコよくなると思います。
この取り付け状態で一般道や高速道路も走ってみましたが、全く問題はなさそうです。気づいたことがあれば追記します。