現在乗っているワゴンR(MH21S)の純正のHIDヘッドライトの右側が点灯しなくなりました。
バッテリーを新品に交換して点灯テストをしているときに気が付きました。バッテリー交換時の作業が原因なのか、それともバッテリー交換以前から点灯していなかったのかわかりません。
片方が点灯していなくても意外と気が付かないものですね笑
ちなみに、レベライザー、スモールランプ、ウインカーは正常でした。原因を考えながら作業を進め、最終的に直すことができましたので情報共有したいと思います。
このヘッドライトについて
このヘッドライトは純正品パーツですが、元々はハロゲンタイプのヘッドライトが取付けられていたものを交換して取り付けました。
ハロゲンタイプのものとは配線が違うので、市販の専用ハーネスを購入して自分で取り付けました。
点灯しない原因
ヘッドライトが点灯しなくなる主な原因として考えられるのは以下です。
- バルブ切れ
- ヒューズ切れ
- バラストの故障
- 配線の接触不良
バルブについては前回の車検時に新品に交換し、それ以降点灯する頻度もそれほど多くはなかったので、バルブ切れは考えにくい状況でした。
バルブの左右を付け替えてチェックする方法も考えましたが、ヘッドライトが固定された状態でバルブを交換するのはかなりやりにくい作業に思えたのでこの時点ではしませんでした。
次にヒューズを確認したところ、ヒューズは切れていませんでした。
ちなみにヒューズの場所は、エンジンルームのバッテリーより奥にある黒いプラスチックのフタを外したところにあります。フタの裏側にヒューズの並んでいる順番が書かれているのでそれを見て探しました。
バラストに関しては正直よくわかりません。このヘッドライトは中古品を格安で購入したもので、状態はあまりよいものではなさそうでしたので、故障の可能性はあると思いました。
また、配線に関しては、市販の専用ハーネスを使ってそれなりにきちんとしたつもりでしたが、ハーネスの耐久性がどの程度のものかはわかりませんので、ハーネスの断線等の可能性も考えられます。
配線の接触不良については、最近どこかをいじったということはありませんでしたし、目視ではどこか異常が生じているようなことはなさそうでした。
ヘッドライトごと交換
もともと状態がよくないヘッドライトだったので、いつかはもっと状態のよいものに交換しようと考えていました。
そのために交換用として同じヘッドライトをネットオークションで手に入れていました。こちらは中古の良品で、点灯確認済みのものです。
いい機会なので、この際にヘッドライトごと交換してみることにしました。
このヘッドライトの取り付けと取り外しはコツをつかんでいないと結構面倒なんですよね。
取り外し
ヘッドライトの取り外しにはフロントグリルとバンパーを外す必要があります。
まず、グリルのプッシュリベットを4か所、マイナスドライバーで外します。
外したら、上側をエンジン側に押し込むようにしながら上に引き上げてツメを外し、慎重に引き上げると、グリルが外れます。
次にバンパーですが、中央のボルトを3本外します。
次にフェンダー内側のネジをプラスドライバーで左右1本ずつ外し、バンパー下側のネジも左右1本ずつ外します。
フェンダーを傷つけないように注意しながら、バンパーの左右の端を拡げるようにしてするとツメが外れます。
ヘッドライトの交換にはボルトを外すためのスペースがあればOKなので、今回はバンパーは完全には外さずに作業することにしました。
ヘッドライトを固定しているボルトを3本外します。
ここまでは比較的スムーズにできますが、3つのカプラーを外すのは、慣れていないと少し大変です。
ヘッドライトのカプラーは、つまみながら引き抜くだけなのですが、固くてなかなか抜けません。マイナスドライバーを使いながら押し上げるように引っ張ると抜くことができました。
バラスト付近のカプラーも挟んで引き抜くだけですが、こちらも固くて簡単には抜けません。こちらもマイナスドライバーを使って抜きました。
最後の鬼門、レベライザーのカプラーですが、平らになっている側を押さえながら引き抜く必要がありますが、手でつまんで引っ張っても到底抜けるものではありません。
平らになっている部分の奥が少しくぼんでいますので、そこにマイナスドライバーを押し込んで少しひねりながら、手でも補助的に引っ張るとカプラーを外すことができました。
取り付け
交換用のヘッドライトは、取り外した3つのカプラーを取付けて、元通りボルトを取付けるだけですが、カプラーを取付けて点灯するかテストをしました。
・・・旧ヘッドライトと同様に、点灯しません。ウインカーはOKですが、スモールランプも点灯しません。
スモールランプは、電球の接点を磨くことで点灯するようになりました。
旧ヘッドライトと同じように点灯しないということは、ヘッドライトのパーツに問題があるわけではない可能性が高そうです。
と、ここでHID用の専用ハーネスのアース線を外したままであることに気が付きました。アース線を固定してみると・・・
無事点灯しました。
原因は・・・
今回点灯しなくなった原因として考えられるのは、おそらくアースの接触不良だと思います。
以前、ホーンを交換した際にアース線が増えたので、ホーンのアース線とヘッドライトハーネスのアース線をステーを使って延長した部分にまとめて固定していました。
ボディは塗装されていて塗装面は基本的に電気は通しません。おそらくステーとボディの接触不良の状態になっていたことが原因と考えられます。
ということは、旧ヘッドライトでもこの点を改善すれば点灯する可能性があります。
案の定、そこを改善すれば点灯しました。ただ、いずれ交換するつもりだったので、今回の作業は無駄にはならなかったと思っています。
ちなみに、取付けているHIDバルブは、車検対応のフィリップス製のD2S 6000Kです。このバルブで前回の車検はパスしています。
おわりに
今回のヘッドライトが点灯しなかった原因は、バルブ切れでもヒューズ切れでもバラストの故障でもなく、アース線の接触不良でした。軽く考えがちなところですが、甘く見てはいけないですね。
ボディの塗装面にアースして接触不良を起こすことはよくあることのようですので、今後は気を付けたいです。
何かの参考にしていただければ幸いです。