いわゆる電子マネーといわれるものは、今ではさまざまなものがあります。

そういった状況にあってヤフーが「Yahoo!マネー」(ヤフーマネー)という新しい電子マネーの運用を2016年5月26日より開始しました。

このヤフーマネーというサービスはどういったものなのか、サービス内容などに少し触れた上で、メリットやデメリットなどについて触れていきたいと思います。

ヤフーマネー

「Yahoo!マネー」とは?

Yahoo!マネー(ヤフーマネー)は、現在以下のサービスを利用をする際、支払いなどに当てることができる電子マネーです。

  • Yahoo!ショッピング(ヤフーショッピング)
  • LOHACO(ロハコ)
  • ヤフオク
  • PayPay(ペイペイ)

 

これらのサービスでお買い物をするときにヤフーマネーを利用することができます。

後述しますが、ヤフオクでは出品者として物を売ったときにその金額をヤフーマネーで受け取ることもできます。

また、スマホ決済アプリであるPayPay(ペイペイ)での支払い時にもヤフーマネーが利用可能になったことで、実店舗でも使えるお店が増えてきました。

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利用するには

詳細は公式ページに譲るとして、簡単に大まかな説明をします。

利用するためには、Yahoo! JAPAN IDを取得した上で、Yahoo!マネー(ヤフーマネー)に登録することが必要になります。

すでにYahoo! JAPAN IDをお持ちの場合はそれを使用できます。

少しややこしいですがヤフーマネーは、Yahoo!ウォレットというすでにヤフーが提供している決済サービスの中の一部という位置づけになっています。決済方法が増えたということですね。

ですから、ヤフーマネーはYahoo!ウォレットの管理画面の中で管理します。

ちなみにYahoo!ウォレットにすでに口座等が登録してあっても、ヤフーマネー用に新たに登録する必要があります。

ヤフーマネーへの入金は

  • チャージ
  • ヤフオクの落札代金をヤフーマネーで受け取る(この機能は終了しました)

 

という方法によってできます。

ヤフーマネーのメリットとデメリット

ヤフーマネーのメリットやデメリットを説明するには、ヤフーマネー以外の従来から利用できる支払い方法などと比較したほうがわかりやすいと思いますので、これらのサービスで従来から利用できる支払い方法などについて、まず整理してみます。

従来からの決済方法

ヤフーマネーが利用できる3つのサービス、Yahoo!ショッピング(ヤフーショッピング)、LOHACO(ロハコ)、ヤフオクの従来からの支払い方法は、おおむね以下のとおりです。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングは、出店している店舗によって異なりますが、概ね以下の支払い方法が選択できます。

  • 銀行振り込み
  • 代金引換(商品代引)
  • 電子マネー(モバイルSuica、、ペイジーなど)
  • コンビニ決済
  • クレジットカード
  • Tポイント

ロハコ

ロハコでは以下の支払い方法があります。

  • クレジットカード(手数料無料)
  • コンビニ決済
  • 代金引換
  • Tポイント

ヤフオク

出品者によって異なりますが、概ね以下の支払い方法が選択できます。

  • 銀行振り込み
  • 代金引換(商品代引)
  • ヤフーかんたん決済
    クレジットカード(VISA MASTER JCB DINERS AMEX)
    インターネットバンキング
    ジャパンネット銀行支払い
    銀行振込(振込先:ジャパンネット銀行)
    コンビニ支払い
  • Tポイント

 

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メリットは?

ヤフーのサービスを使ってお金を支払う方法は、以上のようにすでにいくつかあります。

すでにこれらの支払い方法があるにもかかわらず、ヤフーマネーという新たな方法を導入するメリットは何でしょうか?

ヤフーマネーのメリットとしては、今のところ以下の点にあると考えられます。

  • ヤフオクでの支払いで有利
  • 預金払いが便利
  • Tポイントも併用できる
  • PayPay(ペイペイ)での支払い時に有利
  • 手数料無料

 

ではこれらについて少し説明します。

ヤフオクでの支払いで有利

以前は、ヤフオクに出品した物が落札され場合の落札代金をヤフーマネーにチャージしたり、ヤフーマネーで全額受け取ることができましたが、2019年6月2日でこの機能は終了しました。2019年6月3日からは、ヤフオクの売上金をPayPayにチャージできるようになっています(詳細はこちらを参照ください。https://wallet.yahoo.co.jp/notice/archives/20190417.html)。

 

ヤフオクで落札者として代金を支払う場合、ヤフーマネーで支払うと、支払う額の1%分のTポイントを獲得することができます(この特典は2019年6月2日で終了しましたが、新たな特典やキャンペーンが行われる予定とのことです。上記リンク先参照)。

ちなみに、ヤフーマネーで支払う時は、Tポイントも併用することができます。

それ以外にもお得なキャンペーンが期間限定で行われることがありますので、利用されるときは要チェックです。

ヤフーマネー2

預金払いが便利

ヤフーマネーの預金払い口座という、ヤフーマネーの残高が足りないときに自動的に不足額が引き落とされる口座を登録することができます。

この口座を設定しておけば、ヤフーマネーの残高が不足していても不足額がその口座から自動的に引き落とされることになります。

このメリットは、わざわざヤフーマネーに口座からチャージする必要はないということと、インターネットバンキングのように、わざわざログインして金額を設定して暗証番号を入れて・・・、といった手続きが不要ということです。

こういった手間をかなり省くことができる点は便利です。

Tポイントも併用できる

PayPay以外の支払い時には、Tポイントを使うこともできる点もメリットです。

ヤフーマネーTポイント預金払い口座からの支払い、と3つを併用することができるため、端数のヤフーマネーを使ってしまいたい場合や、Tポイントの有効期限が迫っている場合などは便利に使うことができますね。

また、ポイントがより有利にたまるキャンペーンなどが実施されていることもあり、さらにお得に利用できることもあります。

PayPay(ペイペイ)での支払い時に有利

冒頭でも少し触れましたが、スマホ決済アプリのPayPayと連携することにより、ヤフーマネーをPayPayでの支払いに使うことができます。

つまり、PayPay決済に対応した実店舗でも、ヤフーマネーを使うことができます。

PayPayでは利用特典としてお得なキャンペーンが行われていることがあり、ヤフーマネーをPayPayで利用する場合も有利になることがあります(詳細はPayPayの公式サイトを参照ください)。

手数料無料

ヤフーマネーでの支払いや、ヤフーマネーへのチャージには手数料はかかりません

この点は、手数料を気にせずに使える点でメリットですね。

ただ、後述するように、ヤフーマネーを現金に戻すには、手数料はかかります。

デメリットは?

では次にデメリットについてみていきます。

デメリットと思われるものとしては、以下の点です。

  • 使い道が限られる
  • 現金化するには手数料がかかる
  • チャージするメリットがあまりない?

といった点です。順番に説明します。

使い道が限られる

今後、ヤフーマネーが利用できる対象が今後も広がっていく可能性はありますが、現在のところは

  • ヤフーショッピング
  • LOHACO
  • ヤフオク
  • 専用アプリを使った送金
  • PayPay

 

での利用にとどまります。

PayPayでの利用が可能になったことにより、実店舗でも使えるお店も増えてきたのはうれしいことです。

しかし、まだまだ自由度が少ないという点はデメリットですね。

ヤフーショッピングで少し注意が必要なのは、ヤフーショッピングに出店している店舗すべてで使えるわけではなく使えない店舗もあるということです。

綿密に商品を見定め、価格比較をしてポイント倍率も加味してやっと決めた店舗でも、支払いの段階になってヤフーマネーが使えないことに気がつくということもあります。せっかく時間をかけて選んだのに…、ってことになることがありうることは事実です。

またチケット・金券類のオークションで、落札代金の支払いとしてかんたん決済ヤフーマネーでの支払いが選択ができるにもかかわらず、最終段階になって支払いができないということがありますので、この点も十分注意が必要です。

現金化するには手数料がかかる

一度チャージしたり、ヤフオクで落札された代金をヤフーマネーで受け取ったりして貯めたヤフーマネーを現金化するには手数料がかかります。

口座からチャージする際には手数料は無料ですが、ヤフーマネーから預金払い口座へ払い出し(現金化)するには、払い出し金額に対し2.16%の手数料がかかってしまいます。

電子マネーを現金にするには、やはり多少の手数料がかかるのは仕方のないことなのかもしれませんが・・・。

チャージするメリットがあまりない?

追記:現在はヤフオク、ヤフーショッピング、ロハコいずれでも、ヤフーマネーで支払った場合は、支払い額の1%分のTポイントがもらえますので、この点でメリットがありましたが、この特典は2019年6月2日で終了しました。)

チャージするには手数料はかかりませんが、預金払いを設定しておけばチャージしていなくても自動的にその口座から引き落とされます。

ということは、わざわざチャージする必要はないとも考えられます。

強いてチャージする意味をあげるとすれば、預金払い口座に必要な金額がなければ支払うことはできませんので、あらかじめ必要な金額をチャージしておき、払えなくなるということを防ぐことができるという点です。

また、あらかじめチャージしておくことで、使う金額を見える化して管理しやすくするということも考えられますが、お金の管理の仕方はいろいろと方法がありますので、メリットとするにはちょっと苦しいかもしれません・・・。

さいごに

以上が、ヤフーマネーのメリットとデメリットでした。

個人的には、ヤフオクででの代金受け取り・支払いや、ヤフーショッピングでの支払いに利用してきて、非常にスムーズに使うことができて便利だと感じていました。

また、期間固定のTポイントの特典等をあわせると、とてもお得に利用できていました。

ヤフオクでの代金受け取りやTポイントの特典などの機能が終了してしまいましたが、これまで獲得した特典のTポイントや、ヤフーマネー残高は引き続き利用できますので、ヤフーのサービスを利用する場合には便利に使うことができます。

ただ、ヤフオクでの売上金をヤフーマネーからPayPayにチャージできるようになっていることなどから、今後のサービスの変化をチェックして利用していく必要があると思います。

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