今回はウィラーエクスプレスのスリーパーに乗った感想などについて紹介します。
ラインナップの中では3列独立シートでありながら、リーズナブルな料金設定がされているシートです。
スリーパーというシートは、エアロキングという2階建てバスの2階部分に設置されています。
現在、国産の2階建てバスが製造されていないため、2階建てバスは少なくなっているため、乗れるのは貴重な機会です。
今回このバスに乗車しましたので、その様子を紹介します。
乗り場と降り場
今回の乗り場はバスタ新宿(新宿高速バスターミナル)でした。
ご周知のとおり、バスタ新宿は高速バスの大きなターミナルです。広いですが、掲示がわかりやすく、案内所もあるので迷うことはないと思います。
到着した大阪では、なんばOCATで降りました。こちらもビルの中にあるバスターミナルです。こちらも交通の便のよい場所にあります。
乗車時の第一印象
冒頭で触れたとおり、スリーパーは2階部分なので、バスの入り口を入るとすぐにある階段を上って2階部分に行きます。
子どものころ、2階部分に乗るときにワクワクしていた思いがよみがえってきました(笑)。
ちなみに、以前乗った豪華なシートのエグゼクティブクラスはこのバスの1階部分に設置されています。
夜行バスのためにカーテンを開けて外の景色を楽しむことはできませんが、階段を上がっていく時は少しワクワクしました。
2階部分のシートは1階のエグゼクティブクラスとは異なり、高級感というよりは庶民的にくつろげる感がある配色ですね。
シートの状況
シートの構造自体、凝った作りではありませんが、座り心地など特に不満は感じない標準的なものだと思います。
ただ、各シートはそれぞれ独立して設置され、両側もカーテンがあるため通路は少し狭く感じました。
トイレなどのために移動する場合は、他の乗客に当たらないように注意したほうがよいです。
シートの倒れ具合
リクライニング角度は146度です。エグゼクティブクラスが142度なので、数字上はエグゼクティブクラスよりも深くリクライニング可能ということですね。
ただ、前後のシートの間隔が広いわけではないので、後ろの席に他の人が乗っている場合は、気遣いは必要と思います。
装備について
主な装備は以下です。
- トイレ
- コンセント
- フットレスト
- レッグレスト
- テーブル
- カーテン
- ブランケット
- 読書灯
このバスの特徴の一つはトイレがあるということですね。1階部分にトイレがあり、エグゼクティブクラスとの共用です。トイレがあるのとないのとでは、乗車中の安心感が大きく違います。
あと、このクラスのシートでカーテン、テーブル、フットレスト、レッグレストがそろっているのは豪華ですね。
装備的には申し分ないです。また、カーテンがあるので個室感覚で過ごせるのでかなり落ち着けます。
サービスエリアでの休憩
サービスエリアでの休憩は2回でした。
車内にトイレがあるので、停車回数が少なめでも特に問題はありません。むしろ眠っている側からすると少ないほうがいいと感じるくらいです。
車内アナウンスは1回目のみで、2回目は照明の点灯のみでした。車内証明の点灯といってもそれほど明るいものではないので、不快に思うほどのものではありません。
全体的な感想
今回はたまたま一番前の席の予約が取れたので、広々とした空間で過ごすことができたのでかなり快適に過ごすことができました。
ただ、後ろの乗客のスペースのことを考えるとフルにシートを倒すのは酷かなと思ったのであまりシートは倒しませんでした。それでも満足度は高かったです。
数字で表すと…
乗車したシートの個人的な感想を数字で表現させていただいています。
ほとんどリクライニングできない4列シートの格安高速夜行バスに乗車した場合の疲労感を10として考えると、今回のスリーパーのシートの疲労感は、3.5~3.8程度と感じました(数字が低いほど疲労感が少ないという意味です)。
リラックスとコモドの中間くらいといったイメージです。
座席が一番前で広々していたことや、カーテンで個室感覚でいられたことも大きかったと思います。
さいごに
冒頭でも紹介した通り、スリーパーの2階建てバスの2階部分に設置されています。
ということは、数少ない貴重な2階建てバスの2階部分に乗れるということです。この点も大きな魅力の一つと思います。
最新式のバスというわけにはいきませんが、残り少ないエアロキングを充実した装備でリーズナブルに味わうチャンスと思いますので、機会があれば試してみてください。