ワゴンR(MH21S)にバックカメラを取り付けましたのでその様子について紹介します。
2024年5月以降は全ての新車にバックカメラの装着が義務付けされることもあり、バックカメラの装着が当たり前になりつつあります。
カーナビやカーオーディオの多くに、バックギアに入れた際にバックカメラ映像が映るような機能がついていますので、バックカメラが標準装備されていない車でも取り付けがしやすくなっています。
私が今回取り付けるのも、カーオーディオにバックカメラの機能が付いていたので、カメラを後付けして配線するだけの取り付けになります。
ちなみに今回取り付けする車は2007年に新車登録された車両です。
2009年(平成21年)以降に新規登録された車両には、道路運送車両の保安基準が異なるものが適用されるため、同様の取り付けをすると車検に通らない可能性がありますのでご注意ください。
今回使用したもの
今回バックカメラとして使用したものは以下です。
- バックカメラ
- バックカメラカバー(スズキ 純正部品 (99000))
- 当りブロックNo.6(23mmX82mmX20mm)
バックカメラは当初ナンバープレートのボルト部分に取り付けるつもりだったので黄色を購入しましたが、最初から今回のような取り付けをするなら白色を選んでいました。
バックカメラカバーは、シルバーのものしか販売されていないようでしたので、こちらにしました。
カバーとカメラの隙間を埋めるためのスペーサーとして、当たりブロックを加工して使用しました。
カメラとカバーを接着するために使用した接着剤はこれです。
バックカメラのレンズ周辺とバックカメラカバーの塗装に使用した塗料は以下です。
- ボデーペン(Z7T)
- タッチアップペン(Z7T)
どこに取り付けるべきか
ワゴンR(MH21S)にバックカメラを取り付ける場合、大きく分けると4つの箇所が考えられます。
- ルーフスポイラー周辺
- リアガラス内側
- リアハッチ真ん中周辺
- ナンバープレート周辺
当初、目立たない位置で簡単に取り付けできそうだからという理由で、ナンバープレートのボルト部分に取り付けるつもりで、そのタイプのカメラを購入しました。
しかし、ワゴンR(MH21S)はナンバープレートが車体の下のほうにあるため、カメラを取り付けるとナンバープレートより下の狭い範囲の映像しか映らないということに気が付きました。
この部分に取り付けても無意味ではないですが、リアバンパーを上から見下ろして左右の角部分も確認できるような映像が映ってほしいので、バンパーより上の取り付け位置を考えることになりました。
そこで考えたのは、ルーフスポイラーのハイマウントストップランプ付近です。ここであれば少し加工して目立たないように取り付けできると思いました。
しかし、この位置に取り付けている方で、カメラが上にあるので映る映像が広すぎると言われている方がおられました。要するもう少し下の方に限定した映像がよいということでした。
ではリアガラスの内側はどうかと考えました。リアガラス内側の上側はドライブレコーダーのカメラを取り付けていますし、ルーフスポイラーと同じような高さになるのでここはNGとしました。
リアガラス内側の下側はよさそうではありますが、先に購入していたリアカメラを活用したいので、取り付けが難しいと思いました。
そう考えているときに見つけたのがMH23SのワゴンRスティングレーに取り付けられている純正バックカメラです。これはリアハッチのリアワイパー付近に取り付けられています。スズキの「S」マークのエンブレムも貼ってあってそれなりに見映えがします。
これを取り付けたいと思いましたが、中古品が手に入りにくいのと、中古品でも値段が高め、取り付けするにはリアハッチに四角の穴をあけなければならないということでハードルが高いと感じました。
そこで考えたのは、先に購入していたナンバーボルト部分に取り付けるカメラに、適当なバックカメラのカバーを加工して取り付ける方法です。
入手可能で手ごろな値段なものを色々と探した結果、スズキの純正品バックアイカメラカバー(99000-99076-J2S)に決めました。
MH23SのワゴンRスティングレーの純正バックカメラを手本にして、リアハッチの「S」のエンブレムが貼られている部分のちょうど真ん中になるように取り付けようと思いました。
作業に着手する前に、このカバーを取り付けるとどのようなイメージになるのか、テープで仮止めしてみました。
取って付けた感はありますが、個人的に見た目は許容できる範囲内なので、ここに取り付けすることに決めました。
バックカメラの準備
このバックカメラカバーにカメラを入れてみたところ、予想外にすっぽりといい感じにはまりました。これはうれしい誤算です。
しかし、ネジで固定できるわけではないので、引っ張ればすぐに取れます。
どのように固定すべきか悩みましたが、結局カバーとカメラは接着剤で固定することにしました。
あとカメラとカバーの間に隙間があるので、ゴムをスペーサー代わりにすることにしました。
ゴムは何でもいいのですが、今回は当りブロックNo.6(23mmX82mmX20mm)を使用しました。
こちらを型紙を使ってゴムのサイズを決めます。
型紙に沿って、ゴムをカッターで切ります。
カメラのコード部分の穴もあけてカメラとゴムをはめ込んでみます。もう一つの穴は、当たりブロック(ゴム)にもともとあいていたものです。
この穴をネジで固定するためのネジ穴として利用することにします。パッキンと高さが同じなるようにゴムのサイズの微調整しておきます。
バックカメラを取り付ける前に、バックカメラカバーとカメラのレンズ周辺を塗装します。色はパールホワイト(スズキ純正色Z7T)です。
下地処理、プラサフ、本塗り、クリアの順に塗って仕上げます。塗装の仕方については以下の記事に書いています。
取り付けのための穴あけ
リアハッチの穴あけの前に「S」エンブレムをはがしますが、周囲に養生テープを貼って中心線が復元できるようにマークしておきます。
シールはがし剤と糸を使用してはがします。
糸でエンブレムをはがしてた後は糊が残りますので、シールはがし剤などを使って根気よく除去していきます。
エンブレムの糊を完全に除去できたら、養生テープを貼ってエンブレムが貼ってあった部分の中心をマークします。
この中心点にバックカメラカバーの中心点がくるように取り付ける穴をあけます。準備したバックカメラの裏側を確認すると、コードがカバーの中心に近いところから出ているので、養生テープにマークした中心点に穴をあけてコードを通すことにします。
ドリルでリアハッチに穴をあけていきます。極力穴あけはしたくないのですが、このリアハッチはルーフスポイラーを取り付けるときに別の個所に穴をあけていますので、あまり遠慮せずできます笑。
コードの穴の他にカメラ全体を固定するネジ穴もあけます。
ちなみに穴をあける部分のリアハッチの裏側は、リアワイパーのモーターを覆う鉄板が溶接されているので、その鉄板にも穴をあけることになります。
二つの穴があけれたら、サビないようにタッチアップで穴周辺を塗っておきます。
バックカメラの取り付け
塗料が乾燥したら、一旦カメラを仮留めしてモニターとつないで映像が映るか確認してみます。
動作確認ができたら、カメラ全体の取り付けです。
取り付けるためのネジは、カバーをはめる前に外側の土台のゴム側からネジを入れるか、ハッチの内側から外側のゴムに向かってねじ込むかの二通りができます。
前者の方法は、土台を取り付けてからカメラカバーを接着剤を使って固定させる必要があります。また、カメラを取り外すときは、カバーの接着剤をはがす必要があります。
後者の方法は、カメラカバーを接着させてから取り付けができ、カメラを外すときは、ネジを外せばカバーを接着させたまま外すことができます。ただ、ハッチ内側からねじ込む場合は、スペースが狭いので超短ドライバーが必要になります。
今回は前者の方法で取り付けしましたが、今思えば、後者の方法で取り付けたほうがよかったかなとも思います。
ちなみにリアハッチとゴムの間に外装用の両面テープとコードとネジ穴付近はコーキング剤も使用しました。
バックカメラカバーの接着剤が乾くまでテープで固定しました。
今回使用した接着剤は、塗って少し乾燥させてから接着させるのがコツです。乾燥後はビクともしないくらい強力です。
映像を確認
取り付け後、映像を確認しました。
後ろがこのような状態の場合の映像を確認します。
リアバンパーの角付近のものもはっきりと映っています。個人的にはリアバンパー左右の角付近のもの(ぶつけやすいところ)が最低限映ればOKなので、これで合格とします。
ちなみにこのカメラはガイドラインを消すことはできません。
おまけ
MH23SのワゴンRスティングレーの純正バックカメラカバーには「S」のエンブレムが貼られていますが、それをリスペクトして、ネットで購入した2センチ四方ほどの小さな「S」マークを貼ってみました。
中心がわかるようにマークしながら貼りました。
遠目にはあまり目立ちませんが、これはこれで良しとします。