ワゴンR(MH21S)にマイクロアンテナ(ショートアンテナ)を自作して取り付けましたので紹介します。

標準装備されていたラジオアンテナですが、カーナビについているラジオに接続されているにもかかわらず、感度がすごく悪くて困っていました。

おそらく内部で断線していたのだと思います。純正のアンテナは分解するには樹脂部分破壊するしかありませんので、修理は難しいと判断しました。

純正はロッドアンテナですが、そのまま同じものと交換するのも面白くないので、マイクロアンテナを自作して取り付けることにしました。

使用したもの

MH21S用のマイクロアンテナは純正では販売されていません。前モデルのMC21S用の純正マイクロアンテナ(99000-99020-MAT)を取り付けることができますが、販売終了で手に入りにくいことと、可倒式でないことから、こちらはあきらめました。

MH21S専用のマイクロアンテナはないため、自作することにしました。自作するといっても、既存の部品を組み合わせ、少し加工して取り付けるだけです。

今回使用したものは以下です。

スズキ純正アンテナホールカバー(39262-81A20)

日産純正アンテナベース(28216-CJ000)

 

マツダ純正ロッドアンテナ(E223-66-A30)

ラジオ延長ケーブル 2m NPC-138

今回使用する主要な部品は以上ですが、それ以外に丸型端子とアースのためのコードを使いました。

また、ロッドアンテナ(ショートアンテナ)部分は、長さや太さなど色々な種類がありますので、お好みの物が選択可能です。

自作方法

準備したパーツを組み合わせて取り付けるわけですが、主な加工は穴あけとネジの取り付けと配線です。それほど難しくはありません。

まず、アンテナホールカバーにアンテナベースを取り付けるための穴をあけていきます。

ちなみにアンテナホールカバーは、MH21Sでは先の細いほう(上の画像では右側)を前にして取り付けます。

 

アンテナベースの底のゴムを外してアンテナホールカバーの上にのせ、穴をあける位置を決めて穴をあけます。

 

アンテナホールカバー裏側には、補強のためにタテヨコにプラスチックの仕切りがあります。穴をあける部分付近にありますので、ニッパーなどでカットしてします。

 

ネジ部分とストッパー部分がはまる穴をあけることができたらアンテナホールカバーにアンテナベースをはめ込みます。アンテナホールカバー裏側のボルト周辺には防水のためのゴムが少し出ているため、そのままネジを取り付けるとゴムにあたってしまいます。そこでゴムの切れ端などをつけてスペースを稼ぎます。

防水のためアンテナホールカバーとアンテナベースの間の穴周辺にコーキング剤を塗っておいてもよいです。

 

アンテナコードのメス側をカットして、真ん中の線の先端に丸型端子を取り付けます。

周りの銅線はアースです。こちらは屋根側のネジでアースを取る方法もありますが、防水を優先してこちらは線をつないで折り返し、室内に引き込んで室内でアースを取ることにしました。そのため、室内に取り込めるくらいの長さの線をつなぎました。

 

ワッシャーとナットで仮留めしてみます。ここまで出来たら取り付けの準備に入ります。

 

もともと設置されているロッドアンテナを取り外していきます。

 

まずカーオーディオと接続されているアンテナ線を抜きます。ハンドル下のカバー(ネジはありません)を外すと見えるスポンジで巻かれているものがアンテナジャックです。それにアンテナ線のプラグが刺さっているので、引き抜きます。

 

次に車外のアンテナが固定されているネジ2本を外します。

 

これを引き抜けばアンテナを取り外すことができますが、コードを引き抜くついでに先に準備した丸型端子をつけたアンテナコードをテープで巻いて繋げておきます。

 

車内からピラー内側に入るあたりに四角の黒いプラスチックカバーがありますので、アクセルペダル付近から上に手を伸ばして外しておきます。

その状態で車外のロッドアンテナを斜め上に引き抜き、コードも引っ張り上げます。

 

新しいアンテナコードの先端をアンテナベースに取り付けます。ボディにパッキンの跡がついているので、汚れを除去してコンパウンドなどで磨いてきれいにしてから取り付けします。

 

古いアンテナを固定していたネジは、長さが足りませんので2センチの長さのネジを別途用意して取り付けます。

 

アンテナ線のマイナスアースは運転席右下カバー(アクセルペダル右上のプッシュリベットを一つ外す必要があります)を取り外したドア付近のところにあるネジに取り付けました。

 

アンテナプラグをつないでラジオの感度を確認します。問題なく受信できているようなのでカバー類を戻して作業終了です。

交換前の故障していたと思われるアンテナと比べると抜群によくなりました。他のアンテナと比較したわけではありませんが、感度は良好だと思います。

おわりに

今回は純正パーツなど既製品のパーツを組み合わせてマイクロアンテナを作りました。

同様の方法でエブリィ(DA17V)へ取り付けた場合と同じく、屋根の形状から取り付け部分は少し外側に傾いていますので、アンテナを立てると少し外側に向かって立ちます。

取り付け前からアンテナを水平に取り付けできないか考えていましたが、難しいと思って断念しました。強度や防水性能を考えると、結構面倒な作業が必要になってくるからです。

角度を変えるだけならロッドとアンテナベースの間に アタッチメントを取り付けて調整することもできますが、私はアンテナを立てることはほぼないので、今回完成した状態で妥協しました。

いいアイデアが思い浮かんだら作り変えるかもしれませんが、当分はこのまま使おうと思います。

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